読書日記『東京のぼる坂くだる坂』
星々ワークショップ第6回の課題図書。読書会用に印象に残った3箇所の抜き書きと、それに関するメモを用意したので、読書日記にも合わせて載せます。
機械で時を計るには時間というものが一定の速度で進んだ方が都合がいい。そうでなければ測れない。人が、時間は一定の速度で進むもの、と考えるようになったのも、時計ができたからなのかもしれない。(p.143)
主人公・蓉子は、亡くなった父から遺された「住んでいた坂リスト」をもとに、父親が住んだ坂をめぐっていく。その過程で父親の歴史や、自身の