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タイの人身取引について調べてみた

ども!JICA海外協力隊でタイに派遣されてます、美容師隊員のホシムネです🌟

最近、JICA事務所でいろいろ資料を見てみると、
過去の隊員の記録や成果物があったのでゆっくり見てみました。
(もっと早くみとくべきなのでは。私も思ってます。)

うちの施設は「人身取引被害者保護福祉センター」です。
国内に女性専用が8つ(内1つはうち)、男性専用が4つ、最近はLGBTQの人を対象とした施設もできたみたいです。

人身取引とは、強制的な手段によって女性や子供など弱い立場に人々を別の国や場所に移動させ、売春や強制的な労働を強いること

一言に「人身取引」と言っても、様々なケースがあり、うちの施設の子達も様々な事情を抱えています。

例えば、
家庭環境が良くなく、家族を支えるために売春をしてお金を稼いでいた。
パターンもあれば、家族に労働を強いられていたパターンもあります。

また、おそらく学習障害や、発達障害があり、学校に馴染めない、楽しくない、だから学校に行かずに悪い友達とつるんでいた。
みたいな、いわゆる非行少女みたいな子もいます。
その流れで、売春やカラオケバーなど、いわゆるよくないお店で働き、
保護されるというパターンもあります。

最近だと
SNSで知り合った人が悪い人で、知らぬまに詐欺に加担していたり、
稼げると言われて来たら、いかがわしい映像を撮られ逃げられなくなったり、

家庭で暴力や虐待に遭い、保護されているパターンもあります。

まだタイは人身取引の仲介国になっています。
近隣国のミャンマーや、ラオス、カンボジアの子達もたくさん保護されています。
そんな子たちはタイでは被害者ですが、自国では犯罪者となってしまうそうです
したがって、法的に自国に帰れる手続きを済ませる必要があります。

本当に事情は様々で、施設にいる時間も様々。

抱えている問題や事件が法的に解決すると退所ができます。
家庭に帰る子もいれば、次の施設に送られる子もいます。

最近だと、
カンボジアでも日本人が違法な労働を強いられたとして保護された事案がありました。
これも人身取引です。

また、日本でもこの人身取引は起こっているそうです。
自分の国で、知らない間に、傷ついている子がいると思うと悲しい…。

海外でお金を稼げる仕事があるよ、
家族を助けられるよ、
とか、上手いこと言われて、夢を持って海を渡ったのに、
こんなことになるなんて。


私がこの施設で活動しながら、いろんな資料を見たり、話を聞いてわかったのはこんな感じです。

JICA隊員としてタイに来なければ、絶対に知らなかったことだと思います。

そんな子供達を過ごすのは、簡単じゃないし、
毎日めちゃくちゃ疲れます。
でも、子供達に助けてもらってることも間違いない。

私にできることなんて、ほとんどないし、
たった2年で何かが変わるとも、変えてやろうとも、
変えることがきるとも思いません。

それに、現地のタイ人との認識のズレもたくさんあります。
私の活動はなんの意味があるんだろう、存在の意味ってなんだろう、ってめちゃくちゃ考えます。

でも、こういう事実を伝えることは
私ができることの一つなのかな、と思って。

私の本質はすっげー真面目なんですけど、
なんかそれを出すのって恥ずかしいっすね。
ちょっとふざけてるくらいの人に憧れている、すっげー真面目。照

多拠点美容師を目指しております。私からお客様に会いに行けるnewスタイルを作りたい!よかったらサポートお願いします🥺