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【脳梗塞】お金のこと、その②

7月9日に母が脳梗塞に倒れ、まるひと月経ちました。
写真は台風が来る前の今朝の朝焼けです。

ちょうどまる5週間です。
相変わらずコロナで面会は叶わず。今日は移転先の病院へ転院前の家族面談に行って来ました。最初に運ばれた病院から2キロ離れてるかなあ、という距離。
先週の土曜日は現在入院している方の病院に呼ばれ、転院先の候補をいくつか紹介されました。パンフレットをいくつか見せて貰って。
費用的には大差なく、いざ病院へ行くにしても、どこの病院へも頑張ればチャリで行けなくもない距離(普通の人は行かないかも)。なので、そこで生活する本人目線で選ぶとすればどんな感じですか?と聞いてみた。このコロナ禍、行けるか行けないか分からない家族の都合より、本人の日常を優先したいと思った。

最終的に決めた病院は、現在は面会禁止だけれど、コロナの感染状況に合わせて、ときどき面会を再開させた時があったそう。紹介された他の病院ではコロナの集団感染があったところもあったり、詳細は言わないものの、あんまり良い評判は聞かない、と言葉少ない病院もあった。病院のキャパ的にも手厚いし、時間の流れ方が違う、というところに決めた。実現的かどうか分からないけれど、オンラインでの面会にも対応しているらしい。

今日はお盆休みでいた長男の運転で出かけた。
コロナ禍という事で直接、院内を見学することができない代わりに、カラーの立派なパンフレットをいただいた。保険証等を見てもらい、実際の費用の説明を受け、転院当時に必要な書類や持ち物の説明を受けた。

転院予定の病院は330床のうち、60床が回復期リハビリ病棟、90床が医療用病棟。残りは別の課用。母が案内を受けたのは医療用病棟。鼻の管から栄養を摂っている関係で痰の吸引が必要という事で該当するらしい。説明によると、3ヶ月経ったから転院を促される事はないが、鼻の管が取れて吸引が不要になると別の施設などへの紹介になるという事らしい。

年齢的なこと(87才)、発見した時はすでに6時間以上経ってたみられること、などを総合して、母のようなパターンで、元気になって退院されるような方はいらっしゃるのですか?と聞いてみた。全くいないとは言わないが、我々の感覚としては、回復の見込みがある方は、回復期リハビリ病棟に案内があり、そうでない想定の方が医療用病棟に案内されるように思うとのこと。また、基本、急な病変があっても出来る範囲での最善はつくすが、延命措置的な事は行っていないのでご承知おきくださいとのこと。
看取りまでを引き受ける病院なんだなあ、という事がはじめて分かった。

入り口はホテルのロビーのよう。なんだかイマイチ、他人事の様な感覚で聞いてる自分がいた。そうでなければ、逆に何も頭に入ってこないだろう。

私からのお願いは、耳が聞こえている様なので、音楽プレイヤーを持ち込みたいので対応お願いできないか、と言う事。テレビもあるが、と言われたが、明るいニュースは少ないし、いまの話題より、昔の歌謡曲とか母の好きな音楽を聞かせてあげたいと伝えた。ラジオを聴いてる人もいるらしく、対応できそうらしい。入院当日、持ってきてみてくださいとのこと。

入院は平日のみの対応で、仕事の調整が必要だ。
母はもともと心臓に人工弁が入ってる関係で、身体障害者1級の手帳を持っている。住んでる市では、通院、入院とも医療費は無料だ。脳梗塞ではじめて身体障害者の手続きをする場合、救急車で運ばれて半年経った時の状況をみての判断となるようだ。なので、たまたま最初から別ルートで1級の認定を受けていた母は、半年ほど早く、医療費無料の対象になる。

そんなこともあって、母の保険を一部、解約してしまっていた。
母はひとりっ子の私にも通帳とか見せる人じゃなく、今までの入院費も不足分はみんな私。保険請求用の診断書の費用も私。パジャマのリースも私。
保険の本体は一括で払っているけど、オプションの年度更新の入院保険代。これもここ数年、私が払ってた。1日3000円とかで、昔のだから最初の数日はノーカウントのやつ。毎年入院する訳じゃないし、もともと医療費無料だから、と解約しちゃったんですよね。1日3000円だって30日で9万円。今日、更新のハガキが来てれば、更新してたけど、その時はこうなると思ってなかったもんね。

蓋を開けてみると、無料なのは医療費だけで(それでもありがたいけど)、

住居費、食事代 52,500円
オムツ代    40,000円
日用品リース料 40,000円

ざっくり13〜14万円が毎月出ていきます。これに普通の方なら医療費がかかるだけでなく、現役世代ならアテにしていた収入自体も無くなるわけで。

やっと3人の学費がなくなったばかり(一番下が大学4年生)。なんだかなあ、とも思うけど、私自身の介護離職の心配がなくなるし、考え方を変えれば、大学の学費と重なってなくて良かったとも言える。
クーラー使わない母の熱中症の心配しなくて良いし、そもそも物理的に、私はこれ以上抱えるものを増やせない。母もプロのケアを受けられる。

だから安いもの、とは思わないけれど、まあどうにかなると思える今の状況に感謝するしかないと思う。母は寝返りもできない。私が15万円貰ったからと言って、他人を預かれないと思うもの。

いろいろ、ありがたい。自分が母の年なった時はこんな選択肢ないかもしれない。

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