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【地理学科】QGISで河川縦断面形を作ってみた#2


はじめに : 

今日の目標 : 

  • 長崎県を流れる 一級河川 本明川 の河川縦断面形を作ってみましょう。

材料 : 

作業概要 : 

  1. 河川データの準備

  2. 数値標高モデルの準備

  3. 対象河川データの準備

  4. 河川縦断面形の表示

【参考】QGIS のフォルダ構成 : 

  • こんな感じで作ってます

プロジェクト名
├データ1
├データ2
  • パスに2バイト文字を使うと QGIS がバグることがあると聞きますが、今回は下記で作成

河川縦断形_本明川
┣ 河川縦断形_本明川.qgz
┃
┣ DEM_本明川
┃  ┣ FG-GML-4929-17-DEM10B.tiff
┃  ┣ 他の tiff ファイル
┃
┣ 河川_本明川
  ┣ W05-07_42-g_Stream.shp
  ┣ 他の shp ファイル


1. 河川データの準備 : 

1.1 河川データのダウンロード : 

  • 国土交通省 国土数値情報ダウンロードサイト → 国土数値情報 → カテゴリー 水域 → 河川(ライン)(ポイント) → 長崎県 W05-07_42_GML.zip をダウンロード

  • ダウンロードしたファイルを展開し、フォルダ (  例: 河川_本明川 ) に配置する

1.2 QGIS の CRS 設定 : 

  • 河川データの座標系は「JGD2000 / (B, L)」で作られているので、QGISの座標系も EPSG:4612 に設定

1.3 河川データを QGIS に表示 : 

  • W05-07_42-g_Stream.shp を読み込む

1.4 河川データの CRS を平面直角座標系に変換 : 

  • W05-07_42-g_Stream.shp を右クリック → エクスポート → 新規ファイルに地物を保存 を選択

  • ファイル名 → 任意のファイル名 ( 例 : W05-07_42-g_Stream_JPRCS_I.shp )

  • 座標参照系 → EPSG:6669 - JGD2011 / Japan Plane Rectangular CS I ( 今回の長崎県は I 系 )

  • 保存されたファイルを地図に追加する → チェックを外す ( ここでは変換するだけ )

  • OK をクリック

2. 数値標高モデルの準備 : 

2.1 数値標高モデルのダウンロード : 

  • 国土地理院 基盤地図情報サイト → 基盤地図情報のダウンロード → 基盤地図情報 数値標高モデル → 10mメッシュ → 本明川の周辺を選択してダウンロード

  • 今回は下記の9個を選択

  • ダンロードしたファイルを適当なフォルダに展開する

2.2 QGIS の CRS を平面直角座標系に設定 : 

  • QGIS の座標系を平面直角座標系 EPSG:6669 - JGD2011 / Japan Plane Rectangular CS I に設定する ( 今回の長崎県は I 系 )

2.3 数値標高モデルを tiff に変換する : 

  • Quick_DEM_for_JP ( QuickDEM4JP ) を利用してダウンロードした数値標高モデルのファイルを tiff に変換していく

  • 入力設定 → DEM → 展開した ZIP ファイルを指定

  • 出力設定 → 出力先 → DEM ファイルを配置するフォルダ + tiff ファイル名を指定

  • 出力設定 → CRS → EPSG:6669 - JGD2011 / Japan Plane Rectangular CS I

  • OK をクリックすると tiff に変換される

  • 今回の9個を変換すると、こんな感じになるはず

2.4 tiff をマージする : 

  • 9個の tiff ファイルを1個にマージしていく

  • ラスタ → その他 → 結合

  • 入力レイヤ → 9個のDEMファイルを選択

  • 出力レイヤ → ファイル名 (例:DEM_本明川)

  • 実行 をクリック

  • 1つのDEMファイルにマージされるが、なんかエラる

  • DEM_本明川 → プロパティ

  • ソース → 設定されたCRS → プロジェクトCRS: EPSG:6669 - JGD2011 / Japan Plane Rectangular CS I を選択


3. 対象河川データの準備 : 

3.1 本明川の河川データを作る : 

  • 先に作成した EPSG:6669 - JGD2011 / Japan Plane Rectangular CS I の 河川データ ( 例 : W05-07_42-g_Stream_JPRCS_I.shp ) を QGIS に表示

  • 河川データ ( 例 : W05-07_42-g_Stream_JPRCS_I ) を右クリック → エクスポート → 新規ファイルに地物を保存

  • ファイル名 → 任意のファイル名 ( 例 : 河川_本名川_JPRCS_I.shp )

  • 座標参照系 → EPSG:6669 - JGD2011 / Japan Plane Rectangular CS I

  • OK をクリック

  • 河川データ ( 例 : 河川_本名川_JPRCS_I ) を右クリック → 属性テーブルを開く

  • 属性テーブルが開く

  • 編集モードに切り替え

  • 式による地物選択

  • 本名川を選択

  • 選択部分を反転

  • 本名川 以外が選択される

  • 選択地物を削除

  • 編集モードを切り替え

  • 保存する

  • ベクタ → 空間演算ツール → 融合

  • 入力レイヤ → 本名川の河川データ ( 例 : 河川_本名川_JPRCS_I )

  •  融合ポリゴンの出力 → 任意のファイル名 ( 例 : 河川_本名川_JPRCS_I_Merge.shp )

  • 実行をクリック


4. 河川縦断面形の表示 : 

  • プラグイン → Profile Tool → Terrain profile

  • DEM_本名川 をクリック → Add Layer

  • 河川_本名川_JPRCS_I_Merge を選択して、Select Layer

  • 本名川の河川縦断面形が表示される

  • Excel などでデータ処理したい場合は Table タブをクリック

おわりに : 

出典 : 


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