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マネ大募集(上川京夏/4年)


こんにちは。 

マネージャーの上川京夏です。
まずは、マネージャー大募集中です!
結構必死なのでタイトルにさせていただきました。
未経験者でも大歓迎ですのでどうかぜひ🙏

かくいう私もハンド未経験です。
私のこれまでには、ハンドボールのハの字もありませんでした。しかし、みんなで言うハンドボールのように、私にも長く関わってきたものがあります。今回は、そのお話を中心に書きたいと思います。最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

私はバイオリンをやっていました。バイオリニストだった祖母のおかげで、めちゃくちゃ簡単に始めることができました。当時3歳だった私はワクワクで胸いっぱいだったはずなのですが、ガキというのは飽きっぽいもので、バイオリンに対するワクワクも早々に消え失せてしまいました。それからはバイオリンと嫌々関わる日々で、親が言うから、先生が言うから、毎日練習していました。自らバイオリンを練習した記憶がありません。嫌すぎて泣き喚いたこともしょっちゅうです。バイオリンへのヘイトを募らせ続けて8年目、私は中学受験を機にバイオリンから離れることになりました。「勉強のために」という美しい形で離れることができてラッキーでした。これにてバイオリンとは金輪際おさらばかと思いきや、私は中2でぬるっとヤツと再会します。きっかけは、洗足学園のオーケストラです。

洗足学園は私の母校で、ごく普通の(ちょっと頭の良い)中高一貫の女子校です。付属で音大がついており、音楽と非常に距離の近い学校でした。ドラマ「のだめカンタービレ」の撮影地になったりしました。そんな洗足学園には、洗足学園フィルハーモニー管弦楽団、通称“Sオケ”というオーケストラがありました。入学当初は興味ありませんでしたが、Sオケ団員だった友達に一年間誘われ続け、さらに私が大好きで憧れていた部活の先輩もSオケに入っていることが分かり、中2から入団することを決意しました。経験者だし楽勝だろうと高をくくっていました。しかし入団後、私は過去の自分に苦しめられることになります。

入団初日、私のバイオリンスキルはとんでもなくカスだということが判明しました。
「ブランクやべー笑」と友達に言っていましたが(ダサい)、ブランクなんてものよりもっと大きな原因がありました。

それは、今までの努力量です。

そういえば私はバイオリンを頑張っていませんでした。下手くそなのも当然です。バイオリンを嫌い、努力を惜しみ続けたツケが順当に回ってきました。あんなしょうもない熱意と練習量だけで、「自分はバイオリンができる」と何故か勘違いしていました。そんな天才なわけありません。あまりに酷すぎる現状に危機感を覚え、以前お世話になっていたバイオリンの先生に急いで連絡を取りました。強制退団になってもおかしくないくらい下手くその問題児でしたが、先生の指導のもと、なんとか喰らい付いていました。努力の成果なのか、年功序列なのか定かではありませんが、結果的に全ての演奏曲に参加することができ、高2では一番前の席に座って演奏することもできました。スタートが散々なだけあって、かなり嬉しい出世でした。

Sオケに入って、初めてまともにバイオリンを頑張ることができた気がします。また、バイオリンを楽しいと心から思うことができたのも初めてです。かつてはバイオリンが嫌いすぎて大泣きしていた私が、最後の演奏会がコロナで中止になって大泣きするくらいには、バイオリンとSオケを愛することができました。本当は大学でもオーケストラに入りたかったのですが、色々あって諦めることになりました。しかし、バイオリンから離れたというわけではなくて、今も個人的にバイオリンを続けています。今はオーケストラと違って一人なのでバカつまらないですが、大学を卒業したら今度こそオーケストラに入ろうと思っているので、そのための準備運動だと自分を励ましながら寂しく取り組んでいます。

オーケストラ断念後、気づけばハンドボールという全く知らない世界に足を踏み入れていました。当時の心境はあまり覚えていませんが、ハンド部のマネージャーはかなり挑戦的で勇気のいる選択だったと思います。マネージャーとして反省ばかりの毎日ですが、有難いことに今もハンド部にいることができています。嬉しいです。

長々と私のお話をさせていただきました。
私の短いこれまでを振り返った結果、「何かを続けること」と「何かを始めること」は、かなり凄いことなのではないか、という結論に至りました。これが当たり前にできる人は、凄いのは分かったので一旦黙っててください。私にとっては全く当たり前じゃなくて、色々あってもなんやかんやバイオリンを今も続けていることや、向いてないかもしれないけどハンド部のマネージャーに挑戦したことは、ちょっとだけ自信を持っていいことだと思うのです。もちろん周囲のサポートがあってこそですが(感謝しています)、私自身の意志がなくては成し遂げられないと思うので、やっぱり私はちょっとだけ偉いです。

そして、ハンド部のみんなは「ちょっとだけ」なんてものではないと、勝手にですが思っています。選手たちは今もハンドボールをガッツリ続けています。彼らのハチャメチャにきつかったであろう部活話を聞いては、白目を剥いてしまいます。私では到底計り知れないほどの努力をハンドボールに注いできて、今もなお努力している人たちです。そりゃ偉いです。また、スタッフたちは、私と同じく未知のハンドボールの世界に飛び込んだり、形を変えてハンドボールに携わり続けていたり、各々強い想いがあってハンド部を支えてくれていて、これまで経験のなかった新しいことに挑戦している人たちばかりです。懸命に努力し、他チームでは大人がやっているような責務を果たしている、とんでもない人たちです。これまで一緒にマネージャーを務めてくれた全ての人たち、今一緒にチームを支えてくれている後輩からも学ぶことばかりです。みんな偉大で尊敬しています。

足りないものだらけの私ですが、Sオケの時のように、もっとみんなに喰らい付いていきたいと思います。

以上のように、法政大学男子ハンドボール部は、頑張りすぎている人たちで溢れた素敵なチームです。
そして、私たちがとことん頑張れるよう支えてくださっている皆様、本当にありがとうございます。
これからも部員一同、全力で努めてまいりますので、引き続き応援していただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

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