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私が愛用してやまない、平坂製薬(長崎市金屋町)の「 ヘデクパウダー 」

『 ヘデクパウダー 』 (平坂製薬:長崎市金屋町)

私が愛用してやまない?頭痛薬で、長崎の誇れる物のひとつだと思っています。・・・・というか、かつて私は大変な「頭痛持ち」で、いつも頭痛薬が離せななかったのですが、その時分いろいろ試した中で、一番自分に合っていたのが、このヘデクパウダーでした。

特徴としては、他の頭痛薬にはあまり入っていないアスピリンが配合されていることです。

関東や関西の友人にも「長崎みやげ?」として渡そうか・・・と思ったこともあったのですが、まぁ「薬」は人それぞれなので、結局やめておきました。

で、この間地元雑誌を読んでいたら、このヘデクパウダーの平坂製薬のことが紹介されており、これがなかなか面白いものだったので、少しばかり紹介いたします。

『 創業者である平坂茂市は明治9年長崎県西海市の松島という小さな島で生を受けた。

茂市の祖父の代までは香川県の小豆島で裕福に暮らす資産家だったが、父の代で松島の炭坑事業に失敗し、資産の全てを失う。

その後、茂市は事業を興そうと大志を抱き、アメリカ・カリフォルニア州・サクラメントへ渡った。
6年ほどの滞在中に結婚、二児を授かる。
写真や宝石鑑定などを学んでいたが、戦争のために大正初めに帰国。

茂市一家は郷里松島で旅館や質屋などを開業したが、うまくはいかなかった。
この頃、アメリカより持ち帰った頭痛薬がHeadache powder(ヘデクパウダー)であり、これを日本人向けに処方することを思いついたらしい。

その後、研究を重ね、大正4年、平坂製薬の「ヘデクパウダー」が発売された。

しかし発売当初、英語表記の風変わりなこの薬は全く売れず、茂市自身は九州各地を行商してまわり、一回出張するたびに着物の裾をボロボロにして帰っってくるという有り様だった。

しかし大正7年に大流行したスペイン風邪に対し、効果テキメンだったこの薬は人々の間で大評判となり、業績もあがっていった。この処方は現在もほとんど変わっていないという。』

スペイン風邪とい大きな厄難の時に現われ、人々を救ったわけですが、実は今回の世界的な大厄難である新型コロナウィルスについても大きな役割をはたしています。
新型コロナウィルスの大流行時において、頭痛薬を飲む場合、「イブプロフェンを含む頭痛薬を飲むとよくない」という報道がなされました。

そのニュースを見た後、私はドラッグ・ストアに行き、イブプロフェンの配合されていない、ヘデクパウダーを多めに買っておきました。
そして息子や娘がワクチン接種後、38度台の熱を出した時に、このヘデクパウダーを服用させ、症状を劇的に改善させることに成功しました。

平坂 茂市さんの信念と根性こそが、この未曾有うのパンデミック時代の奥の人を救っているわけです。


↓ 長崎では超お馴染みの、ヘデクパウダーのテレビCM。


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