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私が対州馬を絶滅から救いたいと思う理由  その56

馬の飼育と「音」


馬と過ごすようになって、とても「音」が聴こえるようになりました。
これは聴力がアップしたということでは無く、それまで「音を聴く生活がなかった」のが、「音を聴く生活になった」と言うべきでしょう。
夕方は、休みの日などラジオをかけたまま作業をすることもありますが、大半は無音のまま作業します。
そうすると、実に多くの音が聴こえてきます。
馬のいななきや草を食む音はもちろんですが、ありとあらゆる野鳥の声は一年中ありますし、春先はウグイス、夏はクマゼミ、ヒグラシ、アブラゼミ、コオロギ、川辺の放牧地ではイモリやキツツキが木をつつく音まで聞こえてきます。
最初の放牧地では、近くに養鶏場があり、朝などは鶏たちがせわしなく鳴いており、その声をバックに馬の姿を見ていると、「はたしてここは現代の長崎市だったっけ?」と、過去にタイムスリップしたような感覚になることもしばしばでした。
こういった経験は、バーチャルリアリズムでは、けっして得ることのできないものです。

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