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日本最大の産業とも言える自動車産業は血の通っていない商法で、やっと成り立っている

今更説明の必要も無いかもしれない。
逆に言うと、自動車を所有している(た)人で、その購入・メンテナンス・保証などにあたって、自動車関連の企業に対し、「血の通った、いいやり方だ」と感じた人などいるのでしょうか??

結論を先に言うと、これが日本のトップの産業だと思うと、実に情けないです。
悪いとは言いませんが、ただただ情けないです

車を購入すること。これは個人にとって大きな買い物です。
特に免許を取得した後、若者が車を買うことは、とってもワクワクすることでしょう。限りなく夢が広がりますよね。

しかし、どうでしょう、今の新車の販売商法は!。

ユーザーが目にする「価格」には、ドアの上部に付いているはずのバイザーすら含まれていません。
そしてなんだかんだ「私たちが普通の車」という感覚として格好がつく状態にするには、更に色々な物がプラスされ、最終的には結構な額になります。

ディーラーは、「値引き」と称して、いかにも良心的な販売をアピールしますが、そんなことは全てのユーザーにとって見え見えであって、不快感しかありません。

法的に義務付けられている「車検」についても同様です。いや、もっと酷いです。

「車検」はディーラー、自動車工場にとって最大の原資を得る【仕掛け】なのですから。

そもそも車検は、ユーザーが非常に簡単に出来る事であつて、まったく難しいものではありません。
費用は、強制保険や重量税を除けば手数料1500円前後で済むことなんです。

検査ラインは、わずか30m前後にすぎません。
検査項目は、灯火、ウインカー、ワイパー、走行距離、車台番号の照合(エンジンルームに刻印されている)、排気ガス、ブレーキ、光軸(ハイ・ビームとロー・ビーム)、脚まわり(ボルト類、スカート、シール等)だけです。
もし引っ掛かっても、軽微なものは隣接されている工場で修正できるようになっています。
車検前に見てもらっても2千円くらいで済みます。

これをディーラーに任せれば、点検するだけで2万円前後もとられることになります。
なんらかの部品、例えばゴム製のパッキンが劣化して取替えとなると手のひらに乗るくらいの物で価格は1万円以上、取替え工賃は2万以上となります。

資格者のいる認定工場で立ち合い車検をやったとしても、まったく調整や取替えなしで、4万以上は取られます。大抵の場合、ただでは済みません。
もはや合法的な「ぼったくり」と言っても言い過ぎではありません。

さすがに資格や設備が無いから自分ではできないので、この作業は、ディーラーや工場の説明と言い値で泣き寝入りするしかありません。

しかし、間違ってはならないことは、「車検は、本来ユーザーや往来を行き来する通行人の安全を守るためのもの」であって、ディーラーや整備工場の私腹を肥やすためのものでは無いということです。
安全性を追求するならば、むしろ定期点検などはより積極的に行うべきです。
特にブレーキの制動などは、命に関わることだから、お金には換えられません。

問題は、そういう安全意識で臨むユーザーと、隙あらば工賃を上乗せしようとする下心丸出しのディーラー、自動車工場との価値観(道徳観?)の不一致なのです。

息子の車の話ですが、メーカーは軽自動車大手のS社。
購入して3年ぐらいの間に、こともあろうか2度もリコールを言ってきました。

一度目は都合がつかなかったので、二度目のリコールに合わせてディーラーに持って行きました。
しかし、なんと1回目のリコールには手を付けないでおいて、車検のタイミングに合わせて「リコールがあるから」と、再び車検を持ちかけてきました。

これには立腹しました。
いわば不良品を売りつけておいて、更にまた金儲けをしようとしているとしか思えませんでした。

担当者にそのことをく指摘しましたが、いくら言ったところで、所詮会社の方針には逆らえないでしょうから、途中で馬鹿らしくなり電話を切りました。
担当者は車検を1つ取れなくて、上司から嫌味のひとつも言われたのでしょう。

私の仕事用の馬運車はH社のトラック。
修理のために、ディーラーの駐車場に停めたのですが、私のことを業者と思ったのか、受付の女性は、いつものように笑顔で近寄ってくるどころか、完全シカトです。
所詮、そんなぐらいの志でやっているんですかね。

昭和の時代に志のある人がやっていたような、困っている人の為の「無料修理」をやってくれとは言いません。

ただ、クライアントに心から「ありがとう」と思われない、言われないような商売はいつかコケると思いますよ。メッキはすぐ、剥がれます。

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横に貼ってあるポスターが、「空々しく」思えました。
まぁ、トップの方は、こういう志でやっているのかもしれませんが。


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