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長崎/人物・歴史・エトセトラ

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2023年4月の記事一覧

原爆被爆前の跡 ~ 私が幼い頃過ごした住吉チトセピア東の、坂段に挟まれた緑地帯

長崎市住吉にあるイオン系の商業施設、チトセピア。 ここには、私のふるさとである公営アパート群がありました。 原爆が投下された時、この辺りにもマッハステムという強烈な爆風が吹き、壊滅的な被害を与えたのですが、当時高圧線の下あたりは水田であり、建物などの損壊は無かったようです。 戦後、その水田が宅地として整備され、昭和26年頃、私の住んでいたアパートも建てられたのですが、この高圧線の下だけは鉄塔・電線が撤去された後も、宅地とはならず、公園や緑地として、今に残っているというわけ

汽車の窓から買った、お弁当

まだJRが、国鉄であった時代のこと。 夏休み、佐賀の田舎に帰省するのに、長崎本線を走るディーゼル・カーを使った。(ディーゼル・カーは、今も健在) 昔の車両は空調なども無かったためか、窓を開けることができ、子ども時代は、「窓際」が最高に好きだった。 車窓から吹き込む風に吹かれながら、外の景色を見ていると、飽きることが無かった。 長崎駅構内には、体の前に下げた箱の上に沢山のお弁当を積んだ弁当やさんが沢山いた。 「べんと~う」と独特の掛け声をかけながら、発車間近の列車の前を行っ