少女の日記としてではなく、一人の人格ある人間のものとして「アンネの日記 増補新訂版(文春文庫)」を読む ①
但し書きとして、この表題を見て、まず「amazon」などの書評を読むのは、お薦めしません。
ある特殊な時代の、特殊な環境に置かれたティーン・エージャーの「可哀そうな日記」などといったつくり上げられた先入観は捨てて読んでください。
600ページにも及ぶ、その真髄に触れた時、その中の「人間としての本質と精神」をどれくらい汲み取るかだと思います。
従いまして、読んだ後に「性格が悪い」だとか、「日記そのものが捏造だ」とかいった、様々な思いを持たれても、それはなんら責められるべきこ