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2023年1月の記事一覧

映画「ドリームホース」 ~ 全ての馬が「ドリームホース」である

長崎には珍しい「風雪注意報」が出る中、市内に唯一残る、単館劇場「セントラル劇場」に映画「ドリームホース」を観に行ってきました。 直前に、四国の方がやはり単館劇場で、この映画を観た時、他に誰もお客さんがおらず、貸切り状態であったとSNSで発信されていたので、天候のこともあり、自分も同じようなものだろうと予想していました。 すると、他に3人がおられ、ふと「長崎市にはまだ、馬という存在に親しみが残っているのか?」と思いました。 しかし、これは何の信憑性もありません。 感想から先に

子を持つ親となって20数年、再び「自転車泥棒」を観る

娘が通う専門学校の課題で、映画を扱うものがあり、その中で「映画の中の印象的な食事のシーンは?」という話題になりました。 私がまず浮かんだのはチャップリンの「キッド」。そして、「自転車泥棒」でした。 いずれも父親と幼い息子が食事をするシーンで、貧しい境遇にありながらも懸命に生きる父子を描いたものです。 娘に「自転車泥棒」を紹介する前に、いったいどんな食事のシーンだったのか、もう一度観てみることにしました。 この「自転車泥棒」を初めて観たのは、20歳の頃。いたく気に入りまし

Dopo 20 anni da genitore con un figlio, ho rivisto "Ladro di biciclette".

Dopo 20 anni da genitore con un figlio, ho rivisto "Ladro di biciclette". Uno dei compiti della scuola professionale di mia figlia riguardava i film e uno degli argomenti era: "Qual è la scena del pasto più impressionante nel film?" La pr

八神純子さんの「Follow Me」

私が知っている八神さんの全ての楽曲の中で、最も好きなのが、「Follow Me」です。 まだ群馬県前橋市で学生時代に、八神純子さんのファンの友人がいて、その友人から借りたレコードが、今思えば「Full moon」。 それを借りて、カセットテープにダビングして、ひとりの下宿で、それこそ何度聴いたか。 しかし、何度も引っ越す内に、そのテープもどこかへ行ってしまって。 「あの曲は、何という曲だったか?」すら、わからなくなって何年も経ってしまっていたのですが、YouTubeでやっと

劇場のスクリーンで「空の大怪獣ラドン」の中の、昭和30年頃の坑道内と炭鉱街の「天然色のリアル」に触れた

かつて県内のいたる所に存在した炭鉱と炭鉱街。 それはどんなことをしても、当時を再び見ることはできません。 数枚残されているかどうかというモノクロの写真だけが手がかりで、それすら無いところばかりです。 今、かつて炭鉱があった場所に立ってみても、「本当にここにそんな場所があったとは、到底信じられない」ような所ばかりで、果たしてそれが正しいのかどうかすら疑問になります。 しかし、ほぼ唯一。昭和30年頃の炭鉱街を当時のカラーのまま、見ることができるのが、表題にある東宝映画「空の大

「馬語」に関するデザイン

「馬語」に関するデザインというものを描いてみたいと常々思っていた。 もちろんそれは、言葉の内容ではなく、体の向きであったり、位置関係であったりスキンシップであったりする。