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少しラクに生きるためのヒント

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2022年12月の記事一覧

言葉遣いがまずい人は、けっして仕事が うまくいかない ~ パリの美術館と琵琶湖有料道路で

かつて日本語学校の校長をしていた時、外国から来たばかりの青年たちに言ったことがある。 『 日本にきたら、「ありがとう」と「こんにちは」を沢山使ってください。その言葉が、将来きっとあなたを助けてくれるはずです。』 彼らが、卒業後もずっとこの2つの言葉を使い続けていたら、きっとどこへいっても、どんな職場でも温かく迎えられただろう。 どんな外国にいったとしても「笑顔」「ありがとう(現地語で)」「こんにちは(現地語で)」は世界共通なのだ。 一方、仕事をする上で「世界共通の大事な

「管理職」や「~長」というのは、ただの「役割」なのである

仕事をしながら、時間経過がわかるようにNHK第一放送をつけている。 先日、番組の中で「人生相談」のようなコーナーがあった。 「40歳代の女性管理職が、年上で男性の部下に手を焼いているので、どうしたらいいか?」というものだった。 コメンテーターは、「AI研究家」の黒川 伊保子さん。 その相談に対して、「40歳の頃の女性は、とにかく間を置かず、早口でしゃべってしまうから、意図的に間をおいて話すように」というようなアドバイスをしていた。 まぁ、そういうこともあるだろうけども、私

「いじめ問題」は、「いじめをする方の問題」であり、「される方の問題」ではない。「不登校問題」は、「学校の問題」であり、「不登校をする生徒の問題」ではない

しかし、大抵の場合、問題を持っていない方の問題とされてしまうので、解決することは並大抵ではない。 解決するには、問題とされてしまう側の児童、生徒を「問題児(生徒)扱い」せず、一個の人格を持つ人間として接するだけでよい。 それなのに、多くの保護者や教師がそれを台無しにしてしまう。 つまり学校の教師は問題の当事者としての自覚が全くないので、解決の糸口を見つけられるはずがない。 保護者は、心配という「子ども扱い」により、知らない内に「いじめ」や「不登校」を悪化させる側に加担さ

なぜ衣食住恵まれていても、「幸せ」が感じられないのか?

「人に与える」という充足感を感じることが無いからである。 物価高や戦争といっても、今日の食料も無く、命が脅かされているとは言えない。 一日の終わりには温かい浴槽に浸かり、温かい布団で眠ることができる。 しかし、もうSNSを見ているほぼ全員が、世界中には、それすらも与えられていない人が、星の数ほどいることを知っている。 でも、 それらの人に「自分の安寧」を少しだけでも分けてあげられる、術もないし、探る方法も知らない。 自分の命は、他の命を助け、輝かすことでしか輝くことは

「子育て」のピークは二回ある。後の方が、むしろ本番なのである。

「子育て」について、昔私の兄が、まだ子どもが1~2歳の頃、私に言ったことがある。 『 (子育て)大変だね。子どもが手がかからなくなるのは、まだだいぶ先の方だったと思う 』と。 これはつまり、しょっちゅう病気をしたり、何でも親が手取り足取りして育てる期間こそが「子育てのピーク」というような表現であった。 事実、子どもが成長するに従い、日常のいろいろなことが、自分でできるようになり、また親から物理的に離れて行動・生活するようになる。 私は中学教師であったが、義務教育が終了する