架空の第120回箱根駅伝を実況する⑨7区
こんばんわ、スーホです。
↓に各チームの紹介と前の区間あります。
7区 小田原~平塚 21.3km
9キロ過ぎから小さなアップダウンが続き、ペースがつかみにくく走りにくいコースです。山おろしの風で冷え込み、太陽が高くなるにつれて正面からの陽射しが強くなるため、気温の変化が一番大きく、油断すると思わぬ失速が。(公式サイトより引用)
この辺りは出走10番手を争っているメンバーが多く、変更多数。前哨戦出場組や昨年出場組では東洋・鬼沢、早稲田・桐谷、創価・中村、明治・南あたりが欠場したが調子次第ではありえなくもない範疇だ。しかし、帝京・長谷部の欠場はチームにとってあまりに痛いものとなった。
区間賞候補は昨年箱根10区区間賞の駒澤・斎藤、市川学園出身で一般入試のエリート・久保田、中央飛躍の象徴・鷹野、密かに10000mの持ちタイム1位の駿河・中井あたりか。法政・大澤、早稲田・大村は10番手格の選手であり、いかに追撃をしのげるかがポイントだ。
先頭を走る法政・大澤の最初の1kmは2分39秒。なるべく後続に追い付かせたくないところだ。追い上げる駒澤・斎藤は177cmの長身を生かした走りで2分36で入っていった。
3位争いでは慶応・久保田が早稲田・大村に追い付く。千葉県出身の4年生同士による壮絶な3位争い、早慶戦パート2の始まりだ。後方では青学・増山が1km2分35秒と突っ込んだ走りで接近している。
芝浦・渡辺と東国・大西が9位争いで並走。11位了徳寺との差をじわじわ広げているようだ。渡辺のKポップ風のイケメンぶりもあって放送で大々的に映されている。
5km地点で駒澤・斎藤が法政・大澤に追い付く。先頭は相変わらず大澤が引っ張り続ける隊形だ。中央・鷹野は大東を引き話して青学に接近している。
順天・了徳寺・東海の3チームから構成される11位集団に14位の創価・日大が10秒ほどの差にまで接近してきている。創価・坂倉、日大・古明地はともに1年生。血気盛んな走りで前を追う。しかし、それ以上に立教・東洋・駿河の16位集団がいい走りだ。
先頭集団は膠着状態のまま二宮の定点に到着。駒澤が必要以上に楽をしている感じで、ややペースは落ちている。3位争いは早稲田が慶応に必死に食らいつく形となっている。
二宮の定点で後続が迫っているという知らせを聞いた駒澤・斎藤がスパート。法政・大澤は表情はそれほど変わらないもののあっという間に離れていった。その後ろでは慶応・久保田が追い込みをかけるスパート。早稲田・大村は苦悶の表情でこれについていけなかった。
その後ろでは青学・増山に中央・鷹野が追い付く。ここは東亜学園の先輩・後輩対決だ。お互いに負けられない意地と意地のぶつかり合いである。
後方では創価日大が11位集団を吸収し11位集団は5チームに。さらに東洋・秋山が10秒差、駿河・中井が17秒差まで接近してきておりシード争いは混迷を極めそうだ。
青学・中央の5位集団が18km地点で早稲田を抜かして4位集団になる。大村はまったくついていくことができなかった。ここで今昔物語が放送される。今回の今昔物語は早稲田大学OBの大塚毅さんだった。その早稲田は優勝が遠のきつつあるのだが…。
先頭・駒澤と2位・法政の差が見る見るうちに広がる。18km地点では既に36秒差だ。慶応との差もじりじり開き始めており藤色の最強軍団がこの区間で勝負を決めるか。
後方では11位集団に東洋・駿河が追い付き7チームの大集団となった。日大・古明地と東海・松木が中心となってこの集団を引っ張り懸命に前を追っており、9位集団との差は現在45秒ほどだ。
先頭が平塚中継所に到達。最終的に1位と2位の差は1分2秒にまで広がった。慶応・久保田は最後やや反発されたがトータルでは斎藤に勝利。しかし4位でやってきた中央・鷹野はそれ以上にいい走りだった。区間歴代4位の走りで完走後にはサングラスを外し満面の笑みでコースに一礼した。
後続の猛追撃を受けている芝浦・渡辺、東国・大西も良い走り。シードラインに対して48秒の貯金を守りほぼ同時に襷を渡した。
下位勢が追い上げたこともあり区間賞と区間最下位が2分7秒しか離れない大激戦に。それを制したのは中央・鷹野だった。早稲田はここで痛い区間20位、法政に至ってはなんと23位。7区の立教記録を更新する区間9位なのに16位から18位に順位を落とした佐藤憲蔵の不憫さが5ちゃんねるで注目され、最も運のなかった選手に贈られる【佐藤憲蔵賞】なるものが作られた。
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