改めて今聴くべきバンド TheMirraz

TheMirrazの新アルバム二枚が素晴らしい。

Mirrazとは2010年代に出現した当時流行っていたUKロックのエッセンスを邦楽に混ぜたバンドの一員だった。telephones,pills empire,QUATTRO等、当時の邦楽インディーシーンを沸かせたバンドだ。
ただし、ここ界隈のバンドは苦戦し、解散やメジャーシーンまで行けなかったバンドが殆どであった。

MirrazはArcticMonkeysのパクリを公言し、彼らの特徴である攻撃的な単音リフとhipHopを通過した高速ロックを日本語で提示するものだった。その結果、人気に火が付き大型フェスにも名を連ねるようになった。

ただ、ここ5-6年は苦戦している様子があり、EDM界隈の変化等、色々試行錯誤していた。正直自分もあまり聴かなくなっていた。

そして何気なく聴いたアルバム、「Japanese English」、「人がいなくても、水が流れることがあります。」で衝撃を受けた。

今までの洋楽のパクリ ではなく、完全に洋楽のエッセンスを自分達のものにしている。USインディーっぽいミニマルなアプローチ、UKロックの不穏で攻撃的なリフを融合させ、ボーカルの声も後ろに下げている事で、ボーカルも楽器の一部になっており、非常にリズム感が気持ち良い。

ここにきてようやく彼らがやりたかった、日本生まれの海外サウンドが完成していると思う。この境地に数多くのバンドがたどり着けず脱落していった中で、彼らが成し遂げた。聴いた時に感動してしまった。

MV等を出していないので、Itunesでアルバムを聴いてみて欲しい。Mirrazファンならず、10年代の邦楽インディシーンにハマった人なら必ず何かくるものがあると思う。


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