座敷鬼 (2023)

製作国: 日本
上映時間: 40 分
日本公開: 2023 年 7 月 5 日
監督: 奈良崎悠記
Amazon Prime Video で視聴。

うろ覚えのストーリー

古民家に宿泊した女は何者かの気配を感じる。宿の主人が言うにはそれは座敷童である。座敷童は女についてきて、宿から帰った後も女は不思議な現象に見舞われる。

レビュー

薄いカルピスが飲みたい方に
星 2 ★★☆☆☆

語るべきことは少ない。

あらすじの分量からすると、15 - 20 分程度の長さの、オムニバス内の一編にした方が良かったのではないか。
たった 40 分の作品ではあるが、それでも全体を通して間延びした印象である。
やたらと冗長にひとつのイベントが描写されるので、まだ読み切れていない隠された意味があるのかと訝ってしまう。
しかし、おそらく隠された意味などない。ただ薄めてかさを増しているだけなのだ。

さらに、緩急の急となるべきホラー描写も、意外なほどにマイルド。
なぜそこは上品に仕上げてしまったのか。
所詮ジャンク フードなのだと割り切って、分かりやすく刺激的な味にすれば、まだとっかかりができただろう。
加えて、エンディングに近い場面では画面が暗すぎて、何が映っているのか判然としない。
意図された演出であろうが、個人的には、暗すぎる画面、小さすぎる音声ほど鑑賞者を苛立たせるものはないと思う。

それでも最後まできちんと観てしまったのは、メインの登場人物 2 人の演技に、どこか味があったからか。

ちなみに、私も最近田舎の古民家に宿泊してきたばかりだったので、タイムリーな舞台設定だった。
田舎の古民家の広々とした玄関、それと比較して自宅のマンションから滲み出るうさぎ小屋感に、リアリティーを感じた。
IMDB には本作の情報は掲載されていなかった。

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