宇宙からのツタンカーメン (1982)

製作国: アメリカ
上映時間: 1 時間 23 分 (83 分)
米国公開: 1982 年 11 月 19 日 (日本未上映)
監督: Tom Kennedy
U-NEXT で視聴。

うろ覚えのストーリー

ツタンカーメンの墓から発見された石棺が大学に運ばれるも、中に納められたミイラが消えてしまう。ミイラは人々を次々に襲う。

レビュー

エンド クレジットが一番の衝撃
星 2 ★★☆☆☆

SF ミイラ スリラー物。
ふざけた邦題の割には、意外と真面目なテンションの映画であった。

甦ったミイラとミイラに付着した謎のカビが、人々を襲う話がストーリーの本筋。
鑑賞者が既に承知している事情に沿って物語は進行し、演出にも際立つものがないため、どうしても消化している感が強い。
学内政治っぽいドラマもあるかと思いきや、登場人物たちの関係に大きな動きはない。

なお、ミイラはほとんど現れない。
さらに、物語が進むにつれてだんだんと、ミイラに対して恐怖というより同情を感じるようになった。

ミイラの正体の開陳がクライマックスとなるが、私は日本語が読めるため、当然驚きはなかった。
むしろ、その後のうっちゃりのようなラストとエンド クレジットの文字列が、最も私の目を覚まさせた。
まさに怒涛のラストである。
エンド クレジットの真偽については、IMDB のトリビア欄等を確認いただきたい。

小狡い脇役の悪事によって、事態が悪い方向に進んでいく流れに、ちょっと昔の洋画っぽさを感じるのは私だけだろうか。

それにしても『宇宙からのツタンカーメン』という邦題は、実に B 級映画らしいタイトルで微笑ましい (原題は『Time Walker』)。
ネタバレしているし、ツタンカーメンでもないし、この映画の温度感からはちょっとズレている気はするけれども。

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