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日曜

今週の振り返り、思ったことやなんとか。
読書会をする予定が、山川くんと連絡が取れません、ウイスキーを飲みつつ、綴る。

恥ずかしながらあまり知らない国だった、東欧の国、クリミア、旧共産圏、サッカーが強い、「美人が多い」という人もいる。
クリミアの天使は、日本に来た時に貧しい国だと言ったんだっけ、いや、あれはマザーテレサか。クリミアの天使はナイチンゲールか、しっかりしろ俺。

いつのまにか世界の反対側では戦争が起きている。

戦争の様子が、画面越しでリアルタイムに流れてくる、凄い時代になったなと、冷酷にも俯瞰して考えてしまったのは、昂る感情の波に流されたくないからなのか。

人の憎悪や正義感、これは欠かせないものだが、それが止められない濁流となるのが怖い。

やるべきことなんてよくわからない。しかし、この事態を刮目して見ることは必要に思えた、何が正しいかはわからないが、起きていることをしっかり見つめないといけないと思った。

便乗してアホな言論を垂れ流す人を見て、ため息が出る。
「ほらみたことか、対話で戦争は回避できないのだ」とリアリストぶってしたり顔の人間が多い、起きた戦争を指していえばその通りに思えるが、戦争の裏には対話によって避けられた、戦争にならなかった戦争があるだろうに。


ハズレクジを持って、「ほら宝くじなんて当たらないよ」と言うようなものだ、当たるときは当たるのだ。



映画を沢山見た、心に残ったものは「ホテルムンバイ」「シャンドライの恋」どちらも久々に海外のものだ。
「ホテルムンバイ」はアクション映画、ホテルがテロリストに占拠されると言う割とありきたりなストーリー。少し異質なのはこれが実話ということ。「ジェノサイドホテル」という題でも映画化しているが、明らかに評価に差がある、これこそ映画の見せ方なのだろう。
ありきたりなストーリーでも、面白いものは面白く、つまらないものはつまらない。

「シャンドライの恋」の主人公の女優さんは「スナッチ」ので有名なガイリッチーの作品にヒロインとして出てきて、その流れで見たのだった。
この映画、そんなに性描写があるわけではないが、非常の妖艶。簡単にいうとエロい、芸術的なエロさである。ちなみに、めちゃくちゃおしゃれ映画である、ローマの街並みと、インテリアと、少し古めかしいアパート。ストーリー抜きにしても惹かれる作品。

主演のダンディニュートンはセクシーで、キリッとした表情が真木よう子と重なる。真木よう子が出てる映画は「さよなら渓谷」「ゆれる」の二つが良い。パッチギでのキックもかなりパンクで好きだ。
ちなみに、パッチギの有名な鴨川の決闘シーンでは舞台の70年代にはないであろうファミリーマートがチラッと映っているのが面白い。

そういえば、以前一度挫折した「吠える犬は噛まない」もみた。これはとても面白いシュールなドタバタコメディーだった。
真面目ちゃんだがどこかダメな管理人の女の子が可愛い。
ヒロインが可愛い、これだけで最後まで見れちゃう俺は不純なのかも知れない。

本も、今週はたくさん読んだ。

1.「楢山節考」深沢七郎
2.「忌中」車谷長吉
3.「京大的アホは何故必要か」酒井敏
4.「納棺夫日記」青木新門
5.「ヴァイブレータ」赤坂真里
6.「裏アジア紀行」クーロン黒沢

1は車谷長吉、青木新門の本で出てきたので気になり買ってきた。かいつまむと死を楽しみにしている、というか死にことに対して今の僕たちと違う考えを持つ老婆が姥捨山に運ばれるという話。侘しく、寂しい話だが、僕には理解不能な話だった。

2はお気に入りの車谷長吉。暗い、そして珍しく社会思想、驚くばかりの勢いで死刑制度に賛同する論を展開するのでたじろいでいた。死刑制度は反対な立場を持つ僕としては、息を呑まれる文章であった。

3は読書会の指定図書、おもろい。出鱈目な読書も無駄では無いなのだ。

4は暗い私小説、途中の親鸞の言葉、感動はしたが難しい、7割ほどで挫折。

5は好きな映画の原作で、東京の片隅から偶然のアベックが北陸の旅にでる、ゆるく、まったりとしたロードムービー。原文はふにゃふにゃして読みにくい、嫌いではないが。新潟魚沼の道の駅はオレの思い出の土地、兄貴が前住んでいた家の隣なのだ。以前。酔っ払ってこの辺りで2時間ほど行方をくらませ心配させた。偶然すぎて笑いが出てしまった。寺山しのぶ、大森南朋は大好きな俳優だ。

6今ちょうど読んでいる、たまにこういう劇物が欲しくなる、ためにはならないが面白い。

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