べしゃりの達人

もうすぐ誕生日なホロ子です

先日、歯のない方のおばあちゃんから電話が来ました

高齢の方は、その蓄積されたウン十年分の膨大な知識と経験が勝手に口から溢れ出しちゃうんでしょうね

こちらにしゃべる隙を与えてくれません

そして話が四方八方へ飛んでいきます

こちらが答える前にです

今回も四方八方どころか三十方くらい話が飛んだところで唐突に聞かれました

「誕生日何欲しい？」

ハッハーーーーーン

さてはこのために電話してきたな

おばあちゃんにとっては、それまで話していた

病院が混んでいた話や

友達が犬連れて遊びにきた話や


ホロ子がちゃんとご飯たべてるかの心配や

先日具合悪くなったけど大丈夫だった話や

先日足つりかけて大丈夫だった話や

最近自分の料理の腕が落ちた気がする話は

いわば、「誕生日何欲しい？」までの

【前説】というわけですね

そしてここでやっと疑問形で何欲しい？と聞かれたということは

こちらにしゃべる隙を与えてくださっている。。。！！！

ホロ子必死に考えましたが、いかんせん急だったのと

もともと物欲がないもので

「何もないなぁー」と口をついて出てしまい

まずい！と思いましたが、もう遅かった

怒涛のおばあちゃんタイム、再びです。

これ即ち、ホロ子の解答権はなくなったといふこと也。

いとおかし。

しばらくおばあちゃんのターンが続き、微かな息継ぎの間を上手く利用して何とか答えときました

「コメェーーーーーッ！米米米米ぇーーーっっ！！」

出来るだけ短い言葉で探した結果です。

というわけで、そろそろ家に大量の米が届くことでしょう

おばあちゃん、いつもありがとう。