見出し画像

ミスマッチの機材選び

最近市場にあるHasselbladを見てると、レンズだけを取って残りのボディとマガジンだけがやたら高値で売られているのは以前お伝えしましたが、その風景は本当に異様で実際に撮影してるハッセルファンにとっては、まるでハイエナに食い尽くされた後の様で怒りさえ感じてしまいます。

結局デジタルで往年のレンズを楽しもうという事なんでしょうが、これって本当に素晴らしいことなんでしょうか?

'50年代後半のレスポールをデジタルアンプに繋いでも当時のクラプトンの音とは程遠いものです。

Western Electric のスピーカーを最新のアンプで鳴らすと、楽器や声が妙な響き方をします。

要するに時代のチグハグなセッティングが生むのは「違和感」だけなんです!

アダプターさえ装置すれば、'60年代のレンズを今のデジカメで撮影する事はいとも簡単!だからこそ今はまだその「あり得ない」組み合わせで撮るのを面白がっていられるのでしょうが、その中にその「違和感」に気づく時が必ずくる訳です。気づかない方はそのままどうぞお幸せに。

銀塩全盛時代に作られたカメラやレンズは、当時のフィルムを基準として、当時のテクノロジーで作られています。

バロック音楽は当時の古楽器を前提に作られた曲です。エレクトリック楽器を想定して作曲されてはいません。

だから何となくプラスチックな「似て非なるもの」を感じませんか?

コンビニの寿司は寿司屋のそれとは全く違う、というのを解って欲しいのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?