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セコい人のセコい写真

「修理済み」「調整済み」と書いてあるのってありますよね。あれってどこをどこまで手を入れてあるのかが判らないんですよ。

修理・調整にかかる費用にも松・竹・梅があります。グリスを交換しただけ、というのも、全パーツをバラして洗浄し場合によってはパーツを新品に交換して精度を戻していく、というのもどちらも同じ「調整済み」という表記!

だから一概にその表記を信用しない方がいいと思います。かと言って神経質過ぎるのも困ったもので、「ヘリコイドのこの部分だけが緩い」とか「レリーズが0.1mm深い」とか、常に機材のアラ探ししてるのが趣味の人。まあこの手の人は大体撮影しない「写真機家」が多いですけどね。

そして修理の方にとって一番困るのが代金をセコる人とか。この連係部のこのギアも交換しないとすぐに不具合が生じるのに、「いや、それは次回に!」とか、酷いケースでは「全部で¥¥¥でやってくれ」とか価格を指定したり!そんな中途半端な仕事を技術者に頼むならHassyは使わない方がいい。第一、Hassyと技術者に対して非常に失礼です。

戦国時代に刀や鎧にコスパ意識を持ち込むのは正に命取り!最高のもの、最高の状態に仕上げられたものを迷わず選ぶ。そこに予算が頭によぎる様では戦いに臨む事すら不可能だと思います。

撮影も一発勝負の戦いです!そんな大袈裟なあ、と思う人は写真に対する思いもその程度です。あくまで「趣味」として夕陽の写真でも撮ってひとりほくそ笑んでいて下さい。

誰にでも「写せる」写真だからこそ、その差は絶大です。それが出来上がった「写真」の持つ力の差、相手に伝わるものの大きさの違いとして、残酷な程にハッキリと出てしまいますから。

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