見出し画像

寄る?寄らない?

「写真の熟達者は広角に拘る」

「歳を重ねるにつれ広角で撮る様になる」

とか昔からよく言われてますよね。

しかし、実際は、景色でもモノでも漠然と「全体」を見る、と言うよりはそのある「部分」に目がいってしまう場合が多くないですか?

興味のある人やモノを前にした時に無意識にその一部や一点を見つめてたりしませんか?何故それに興味をひかれるのか、そのポイントが必ずあると思うのです。

逆にそれが何処かが漠然として絞り込めない時は、「取り敢えず」精神で「後でトリミングすればいいか」と全体を撮っておこうとする様な?

それって被写体との距離感を無意識のうちに測っていて、人の場合は撮影者が普段どう人と接してるかが表れてる気がするんです。

その被写体をもっと深く知りたいのか、もしくはある程度の距離感をキープしてある種の「傍観者」でいたいのか。

「あと一歩近づけ!」とよく言われますが、それは余分な情報を削ぎ落として、更に被写体の密度を上げる事だと思うのです。

何となく漠然とやたら色んなモノが写ってる写真って、見る方にもボワーンとしていて伝わってくるものまで弱い気がするんです。

正方形の画面に何を入れて、何を入れないのか、この判断が難しいのと同時に、非常に面白いのです!まさに撮影者の全てが問われる所ですよね?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?