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なぜ流行らない、カウンターマッドネス

復帰して早ふた月、特に重大な何かはないけれど使うデッキに微細な変化はあったので書き留めておこうと。自分用のログだけど誰かが読んで参考にしてくれたら嬉しいね。

AD:【カウンターマッドネス】

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前の記事で紹介した【カウンターマッドネス】の改良版。改良といっても《黒神龍グールジェネレイド》を抜いて新弾のクロスギアを入れただけである。全体的なコンセプトや動きは以前の記事を参照してもらうとして、細かな突っ込みどころを拾っていこう。

・《熱刀 デュアル・スティンガー》
10弾の新カード。このデッキの弱点のひとつであるブロッカーを繰り返し除去できるクロスギア。単純な性能ではあるがこのカードのおかげで突破できる相手は大幅に増える。あまりコストが高くないのもマナが貯まらないこのデッキと噛み合っている。ただ難しいのは採用枚数。ブロッカーを使わない相手には完全に腐る上、除去されづらいというクロスギアの特性から複数枚引き込んでもそこまで威力を発揮しない。

・《クリティカル・ブレード》
上記クロスギアのおかげでまあまあ要らない子になってしまったブロッカー除去呪文。現状は主に闇マナを発生させるために入っている。たまに《デュアル・スティンガー》を引けなかったときは普通にお世話になるけどね。

・ゼロフェニに強い
自分がやったときにたまたまそうだっただけかもしれないが、ADはNDより《暗黒凰ゼロ・フェニックス》に《ショック・ハリケーン》を撃つコンボを軸にしたデッキが多い気がする。このデッキはマナがあまり要らずハンデスは大歓迎という特質上そういったデッキにものすごく強い。《ショック・ハリケーン》を採用しない型はたいてい破壊以外の除去手段を用意していないので《血風戦攻リドロ》さえ引ければ問題ない。流行りのデッキに強いのは嬉しいポイント。

・DP殿堂
最後になったが間違いなくこれが一番でかい強化だろう。《魂と記憶の盾》がデッキに1枚しか搭載できなくなった。低コストで撃てる破壊ではない除去で、かつ1ドローまで与えてしまうエタガはブロッカーと双璧を成すこのデッキの天敵だったのだが、もう恐れる必要がなくなってしまった。気になるのはエタガを回収できてかつ自身がブロッカーでもある《魔光王機デ・バウラ伯》くらいだろう。

というわけでデュエプレの【カウンターマッドネス】は冗談でもなんでもなく今結構強いと思うんだけど……なぜか全く見ない。動きは独特だが決して複雑ではなく、何より相手が除去呪文を撃つにも撃てず閉口しているのが手に取るように分かってとても楽しいデッキなのに。この記事をたまたま見たそこのあなた、是非使っていやらしさを実感してみてほしい。

ND:G・A・E採用型【ガントラビート】

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上のデッキに比べれば幾分か普通に見える【ガントラビート】。デュエプレをやらずにこの記事を読んでいる奇特な人は「ガントラビートって何」「ガントラ・マキシバスってそんな強いカードだっけか」と思うだろうが、
・ウィニー除去を持っている《竜極神メツ》の採用率が極めて高い
・《運命の選択》やら《居合のアラゴナイト》やら《霊翼の宝アルバトロス》やらが紙デュエマに比べて大幅に強化された
・《ガルベリアス・ドラゴン》と《烈流神》の持つスピードアタッカー・アンブロッカブルの突破力が見直される
・環境から《ヘブンズ・ゲート》を主軸としたデッキが激減する
そもそもデュエプレのルール上3色以上の構成のビートダウンが非常に組みやすい
などの複数の要因が重なった結果、《ガントラ》のアタックトリガーから6マナや7マナのフィニッシャーに繋げることをメインの動きに据えたこの低速ビートダウンが環境で猛威を振るっているのだ。

【ガントラビート】そのものに関するこれ以上の説明は他所に任せるとして、このデッキレシピ特有のポイントを解説していこう。

・《G・A・E》の採用
前述の通り【ガントラビート】は6コスト圏のアタッカーに繋げることを意識してデザインされている。必ずと言っていいほどどのレシピでも採用されているのが《ガルベリアス・ドラゴン》であり、5枚目以降の《ガルベリアス》を何にするかによってデッキに差が出てくる。闇入りなら《霊翼の宝アルバトロス》、水入りなら《烈流神》、そしてどちらでもないなら《ボルシャック・大和・ドラゴン》が採用されるのが常なのだが…… 
ボルシャック・大和って弱くないか? 状況に応じて多彩な能力を発揮する《ガルベリアス》に比べてあまりにも性能が脳筋過ぎる。これが気に食わなかったので代用カードを探した結果、《G・A・E》に行きついた。
ペガサス側で《運命の選択》を、レオパルド側で《居合のアラゴナイト》をサーチできる便利カード。速攻性能はないが、リンクが完成するとアンタッチャブルになってなかなか面倒。《ガントラ》が引けなかったときなど5マナから動ける点が役立つ場合も多い。試合が長期化したときはサーチしたカードをそのまま投げることも可能。リンクした状態で《鬼装 オーガ・フィスト》をクロスするとマナコストの高さゆえにQ・ブレイカーになるという新たな長所も最近生まれた。総じて地味ではあるが高い柔軟性を持つ玄人向けの切札。あまりにも俺好みじゃないか! 

・トリガーの枚数
【ガントラビート】は低速ビートダウンであるという仕様上S・トリガーを多めに入れるのが通例なのだが、このレシピはその中で比べてもなかなかトリガーが多い方だと思う。《G・A・E》を採用している以上同タイプのデッキに速さ比べで勝つのは難しいので、トリガーの確率を上げて戦おうという算段である。《ピアラ・ハート》を採用している型はあまり他に見ないが、《アクア・スクリュー》やミラーの《アラゴナイト》などまだまだ刺さる相手は多いのではなかろうか。
ちなみに、前弾の環境ではさらに低速にして《聖霊竜騎ボルシャリオ》を採用していた。クロスギアを入れたくて仕方なく抜いたものの、《バリアント・スパーク》や《雷撃と火炎の城塞》のサーチから詰めや制圧にも使えて便利だったので今後の環境によっては再び採用するのもあり。

・水や闇を足さない理由
足せば《アルバトロス》や《烈流神》が採用できるのは先に説明した通り。それはそうなのだが…… 
みんなは色事故好き? 俺は嫌い

・《ガルベリアス》を4枚積まないのはなんで? 
持ってないから

総括すると、《G・A・E》という変わり種が入ってはいるものの【ガントラビート】というデッキの地肩が強いのでこのデッキも相応に強い。《G・A・E》を入れることで強くなっているのかという問いに胸を張ってYESと答えることは正直できないけれど…… 
最近のデュエプレではビートダウンデッキの使い手は憂えて減り続ける一方。殴るデッキと言えば数種の決まった形しかほぼ残っていないから、こういうちょっとしたこだわりみたいなものをつい入れたくなってしまうんだよね。4色以上にしないのも実際はそこに独自性を見出しているから。そして何より、じゃあ《G・A・E》を入れることで弱くなっているのかと聞かれれば別にそんなことはない気がする。みんなも騙されたと思って自分の【ガントラビート】に《G・A・E》を混ぜてみれば、新たな発見があるかもね。

おまけ その他のデッキ

【ターボメビウス】

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《アストラル・リーフ》を《メビウス・チャージャー》でマナに置いて一気に8マナを目指すデッキ。最初はこっちでADを回していたのだが、安定性の低さから使い続けることを断念。自然文明のカードやトリガーの少なさを解消するために《策略と魅了の花籠》を入れてみたのだが、解決には至らなかった。でも、【5色フェアリー・ミラクル】との《ロスト・ソウル》早撃ち対決を制したときは最高に気持ちいいんだよね。

【ディアブロストコントロール】

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未だにどう組むのが正解なのか、そもそも正解が存在するのかも分からない色物デッキ。《蒼黒の知将ディアブロスト》で相手をブロッカー化してブロッカー除去を撃つのが主な目的。コンセプトの関係でクリーチャーを展開しないデッキ相手には滅法弱い。
対人で使ったわけではなく、白鳳のイベント戦で使用。相手のシールドを空にした瞬間《天武の精霊ライトニング・キッド》、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》、《神令の精霊ウルテミス》が場に降ってくるという狂ったルール。従来のままでも良かったが、思い切って《クリムゾン・メガ・ドラグーン》を抜いて《暗黒凰ゼロ・フェニックス》と《ロスト・チャージャー》を入れてみたら楽に勝てて満足。ただこのイベント戦は【クリスタル・ツヴァイランサー】で回すのが一番楽だったらしい。

スチムパンプ採用型【ジャイアント】

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《電磁血風スチムパンプ》の打点をどこまで上げられるかの実験用に作ったデッキ。《剛撃戦攻ドルゲーザ》などのドローで手札を増やして《ニンプウ・タイフーン》で何度も引き直すことによって《スチムパンプ》の打点を飛躍的に上昇させる。CPU相手に回して一度だけパワー50000を超えたが、スクリーンショットを撮り忘れた。

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