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何かが足りないなあと思っていた。

創業1年目を何とか駆け抜けて、充実した日々を送っているのだけど。何か「ハリ」のようなものが足りないなあと思っていたら、村上春樹さんの小説をずっと読んでいないことだった。

今年6月に、彼のエッセイ「やがて哀しき外国語」は読んだけれど、今年に入って小説は1冊も読んでいない。村上さんのファンにも関わらず、こんなに長く彼の小説を読んでいないのは初めてかもしれない。(年始に読んだかもしれないけれど、いずれにせよご無沙汰だ)

村上さんの小説は、紛れもないフィクションだ。

フィクションであることが明確だから、安心して、彼の本の世界に浸ることができる。そこで起こる奇妙なことや、あまりに理不尽な出来事だって、それは村上さんのついた「嘘」で、現実は書かれていることは起こっていない。

もちろん村上さんのフィクションに触れることによって、現実の世界における理不尽さに深く気付くことだってできる。村上さんの目(洞察)を借りて、気付けたことが過去に山ほどあった。

そういった楽しさに最近触れていないのは、あまりにもったいない。明日、本棚を探ってみようと思う。

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