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「○年前に戻るとしたら、何を変えますか?」という問い

先週木曜日、久しぶりに #ぼっち人事の会 に参加しました。

#ぼっち人事の会 とは、プレイドのみやもとさんが主催されるコミュニティ。「ぼっち人事って大変だよね」という人たちが交流する会です。業務範囲の広さに加えて、誰かに相談しづらいというのがぼっち人事の悩みであり、それをワイワイゆるゆると話し合える有難い場です。

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○年前に戻るとしたら、何を変えますか?

元人事の立場で、現在はあまりHRに携わっていないにも関わらず、皆さんあたたかく受け入れてくださり嬉しかったです。そして勉強になりました。 

特に、株式会社エクサウィザーズの採用責任者・半田頼敬さんの講演、内容が濃かったです。クローズドなイベントなので内容は伏せますが、「○年前に戻るとしたら、何を変えますか?」という問いが面白いなと感じました。

会では「3年前」ということで、半田さんから「変えること / 変えないこと」をそれぞれ挙げていただきました。昨年上場を果たしたエクサウィザーズ、環境がめまぐるしく変わる中での取り組みに頭が下がります。

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せっかくなので、僕自身の振り返りも兼ねて、同じ問いに答えてみます。

noteはオープンな場なので、前職でのコンフィデンシャルな点には気をつけつつ……何を変える / 変えないのか、3年前の2019年2月にタイムスリップします。(大変だったこともあり、かなり記憶の底に追いやっていたものばかりでしたが

僕は2017年5月に前職の会社に就職、早々にマーケティングから未経験の人事の仕事に変わりました。2019年2月は、就職して約2年、会社の仕組みを理解し、ほとんどの仕事が一周はしたところです。

僕が変えること(3年前 / 2019年2月)

変えることは以下です。

  1. 採用以外の仕事は誰かに任せる(何でもやり過ぎていた)

  2. オンボーディングの仕組みを真面目に作る

  3. もっと謙虚に。忖度なく、ファクトベースで仕事に臨む

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1. 採用以外の仕事は誰かに任せる(何でもやり過ぎていた)

実質的に1人でバックオフィスを担う事情はあったにせよ、会社のリソースを上手く借りながらやっていくべきでした。

結果的に総務や労務の知識・経験は身につけることができました。ただ採用は奥深いものであり、もっと知見を蓄えることができたと思っています。何より採用こそが組織や事業の成否にダイレクトに響くものです。1%でも精度をあげられるような動き方をすべきでした。

2. オンボーディングの仕組みを真面目に作る

優秀な社員を採用できていたとはいえ、オンボーディングは事業部任せになっていたという反省があります。

僕は性格上、どんな組織にもササッと入り込めるのですが、そうでないタイプもいます。優秀さ=外交的とは限りません。特に最初の3ヶ月くらいまでは、しっかりと併走しながら見守るという態度が大事だろうなと……

仕組み化に関心の高いメンバーもいたので、彼らが関与しやすいようにしつつ、僕自身は押さえるべき点のみ最低限の介入をしつつ……という感じですかね。

3. もっと謙虚に。忖度なく、ファクトベースで仕事に臨む

端的に、謙虚さが足りませんでした。「俺はやれるぜ」みたいな態度だったように思います。

現場メンバーに比べて年齢が高く、経験も有していたこともあり、「あるべき形」を押し付けていました。

これまで有していた経験は経験でありつつも、当時の事業や組織と応用できるものとは限りません。ファクトを貪欲に集めながら、建設的な議論を重ねる努力をすべきでした

僕が変えないこと(3年前 / 2018年2月)

一方で変えないことは以下です。

  1. 人事という立場を超えて求職者に寄り添う

  2. 採用を諦めない

  3. 所属している会社を好きになる

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1. 人事という立場を超えて求職者に寄り添う

「人事という立場を超える」というのは綺麗事です。決裁者が採用を決めた以上、人事採用担当者は「来てもらう」ことにフルコミットするしかないからです。

ただ極端な言い方ですが、メリットだけ伝えてデメリットを伝えないコミュニケーションは、入社後のミスマッチを生みます。やるべきことは「来てもらう」でなく、決裁者も含めた情報の交通整理を行なうこと。どんな結果になっても、納得感を持って全てのやりとりを終えるべきです。

短期的には良い結果を招かなくても、「〜〜を改善して次に臨もう」という学びにもなります。次へのアクションも意識するという意味でも、求職者へ寄り添うという姿勢は持ち続けるべきかなと思います。

2. 採用を諦めない

僕が採用の仕事を始めたのは2017年。ほぼ全ての職種での採用難が続きました。前年にやっていたやり方が通用せず、所属していた企業規模だと「見送られる」ケースも徐々に出てきたタイミングです。

とにかく、あらゆる手段を使い倒して採用に取り組みました。

①採用は通年採用、最後の最後まで求職者とのマッチングを目指す
②採用媒体をハックする
③新しい媒体やサービスがリリースされたら、使ってみる

特に①です。誰もやっていないときにやるわけですから、当然効率は悪いです。空振りすることも多いですが、とにかく執念をかけて取り組みました。もちろんもっと効率の良いやり方を目指すべきですが、仕事に取り組む姿勢として、同じような姿勢は今後も持ち続けたいと思います。

3. 所属している会社を好きになる

少なくとも所属していたときは、前職のことが好きでした。

今は好きじゃないのか?と聞かれると正直言い淀みます。良い思い出もそうでない思い出もあり、好きとか嫌いでは言い表すことはできません

人事担当が会社のことを信じられなかったら、採用に臨むのは無理です。もちろん「好き」「信じる」という言葉には危うさも伴いますので、自戒をしながら、相手とのコミュニケーションに臨む必要はあります。

会社のことを一番考えているのは経営者ですが、それ以上に考える。その時間が、たぶん会話の節々に表れていたんじゃないかなと思います。1〜3の中で、ここはかなり「やり切った」感覚があります。

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さらっと書くつもりが、思いの外、長文になってしまいました……

反省点はたくさん思い浮かびますが、自分自身を評価する点はなかなか挙げられないです。たぶんそういう性格なんですが、できたことは「できた」と勇気を持って書いておくことにしました。(とはいえ上記も、かなりの改善点を孕んでいるのですが!)

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最後になりますが、主催いただいたみやもとさん、ありがとうございました!またお話できるのを楽しみにしています。

#ぼっち人事
#ぼっち人事の会

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