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たかが消しゴム、されど消しゴム

精神論だと自覚はしているが、消しゴムひとつ大事にできない人間に勉強する資格はないと思っている。

5歳の息子が消しゴムをなくして、それほどピンときていない表情を浮かべている。叱責したい気持ちをグッと堪えたが、結局どのように伝えたらいいのか分からないままだ。

特にこういったことに厳しいのは、スポーツをしている人間だ。大学でアイスホッケーをしていたときは、パックがひとつでも見当たらなかったら、リンク内を血眼になって探したものだ。ひとつ数百円ほどの備品である。でも、僕たちは血眼になって探したし、それが間違った行為だとは思えない。

探す意思のない者に、再び消しゴムが現れることはない。

息子が消しゴムを大事にできる人間になるかどうか、案外、重要な分岐点に立っているのかもしれない。

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