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レベチなブラックを飲み干してみた

今年に入ってまだ1回も投稿してなかったのか⁉︎

と驚くほどに2週間が早かった。

光陰矢の如しなんて意味もちゃんとわかってない、

言葉が頭に浮かんだが文字通り矢のごとし。

バタバタしてて気づいたら弁天町が、

そのベールを脱いだ。

二十歳で上京した時に、

当時の所長に言われた言葉を思い出した。

「職人さんは日々にやりがいを感じることが大切やが、

俺たちは日々にやりがいを感じたらあかんねん。

俺たちはな、現場が完成してお客さんに引渡した

その時に初めてやり甲斐を感じなあかんねん。

まぁ100歩譲って、外壁が完成した、

足場解体の後やな。」

え⁉︎

日々にやり甲斐を感じたらあかんの⁉︎

ええやん別に、と思ってたけど、

今になってあの言葉を思い出す。

つまりあの所長が言いたかったのは、

自分が設定した工程によって迫り来る32業種を捌き切り、

やり甲斐を感じる間も無く、

ひとつ捌いたらまたひとつ、

明日、1週間、1ヶ月、3ヶ月後を追いかけて働け!

ということかな。

思えば、

あの時は今ではあり得ないくらいの環境だった。

あの時はハタチか・・・

週に2日は終電に間に合わず、

ネットカフェで寝てた。

お金がしんどくなってくると500円でシャワーだけ

借りて事務所に戻り会議テーブルの上で寝る始末。

そう考えると、

今の時代は僕みたいな落ちこぼれがいたら、

可哀想かもしれない。

サービス残業も無い。

パワハラも無い。

理不尽に無い能力を求められることが無い。

良くも悪くも自分が望むスピードでしか成長できない。

いや、それはそれで個性とすれば、

それでいいんだと思う。

人の事は人にしかわからないが、

僕はその環境だった事に感謝している。

朝から働いて19時過ぎてから、

「この書類、明日までにやっとけよ。」と言われる、

理不尽があったから、

冗談じゃねーという怒りで身につくスキルがあった様に思う。

そういえば当時の同期の◯◯ちゃんから、

70日間以上も現場事務所で寝袋で寝泊まりしてるって

相談を受けたことがあったか。

この投稿を書きながら思い出したので書いてみたい。

結果、これまでで1番長い投稿になったので、

読む方も疲れるとは思いますが、

時間潰しにスクロールしていただけると嬉しいです。

とにかく、

この相談をされた時は流石に瞳孔が3ミリ開いた。

話を詳しく聞いてみると、

家から現場までの通勤時間が2時間以上かかる。

始発に乗ってギリ間に合うかどうか。

しかし終電までに帰れない事が多い上に

終電で帰っても家につくのは深夜。

そしてまた5時頃の始発。

所長に相談したら寝袋を放られて、

「お前、仕事できないからそれでやれよ」って言われて、

その生活が70日間も続いてるとのこと。

ヤバ過ぎる。

それはヤバ過ぎる。

そういえば◯◯ちゃんが駅で、

自分の不注意でぶつかった看板にイラついて、

看板を本気蹴りしてるのを先輩が目撃したって

言ってたか。

◯◯ちゃんはかなり大人しいタイプ。

これは相当にストレスが溜まってるな。

とにかく寝袋で70日はヤバい。

現に目の前でコイツは、

「確かに俺は仕事できないかもしれない!

でも酷すぎる。酷すぎる。」と、

目に涙を浮かべている。 

心からの本気の訴えだった。

全然、食べていないラーメンにコイツの顔が、

浸かるんじゃないかと思うほど沈んでいた。

俺よりは全然仕事できると思うけど、、、

そして話を聞く中で最も許せなかったのは、

その所長が朝来た時に寝ているコイツの頭を蹴って

起こすという事だ。

それは酷すぎる。

仕事が出来る出来ない以前に人として終わってる。

その所長からしたら、

夜中何時までやってようが上司が来る前に、

机に向かってるのが当たり前だということらしい。

冗談じゃない!

今書いてても怒りが湧いてくる。

僕が受けた理不尽が可愛いく見える。

しかし当時の僕は愚かなので、

蹴られたら蹴り返すのはどうか?とか、

冗談まじりに言ったら笑ってくれるかと思って、

的外れな事を言った。

笑いどころか余計に失望と混沌がソイツを包んだ。

これはマズイ。。

コイツはヤバイ。

なだめたところで気まずい沈黙が続く。

◯◯のラーメンは伸びる一方。

なんとかしてやらないとマジでヤバイかもしれない。

しばらく間をおいて、

「◯◯ちゃん、仕事ができるできないは、

とりあえず置いとこう。

俺らだって三次試験まで受けてここまで来てるやんか。

落ちたやつだっておるわけやし、

な、それはとりあえず置いとこう。

そしてひとつ提案や!

絶対にあのクソヤローに勝てる秘策がある!

あんまり綺麗な方法じゃないけどな、

まずソイツにされた事を、

日記形式で思い出せるだけ書いとこ!

嘘でもええから!」

◯◯
「え⁉︎嘘でもいいの?」


「いい!いい!真面目やな!

向こうがめちゃくちゃやってきてるんやから。

それに思い出されへんだけなんやから多少違ってもいいの!」

◯◯
「そうだよね。じゃあ日記帳を買わないと、」


「アホか!

あらかじめそんなん準備するやつおったら、

それこそ怪しいわw

普通のやつがいい。

たまたまそこにあったノート、

仕事のメモ帳でもいい。

でも小さいのはダメやで。

A 4やな。

最初の1週間、いや3日でいいな。

3日間は普通に書いて、日々の反省とか。

んで4日目から徐々に内容をハードにして、

筆圧を強く。

毎日つけてたら時間あるやんって思う人もおるから、

数日おきに。

ピークやった時はもう書き殴りでいい。

んで大事なのはソイツに対しての怒りや愚痴は

いっさい書かないこと。

あくまで自分を責め続ける内容にした方がいいな。」

おっ!

◯◯ちゃんの顔が少し上がってきたぞ。


「それからな、そのノートができたらな、

それを泥とか生コンがついた手でめくれ。

んで現場のスラブに擦り付けて汚すんや。

1週間も現場で持ち歩いてたらそれっぽくなるから、

それを突きつけたら一撃や。」

◯◯
「・・・ごーくん、悪ぅw

え、え、なんでそんなこと思いつくの?w

これまでどんな人生だったのってw」

おっ!◯◯ちゃんちょっと笑ってるじゃん。


「ww

まだあるのよ!それからな、

いきなりノート出すのはやめといて、

まずは一個上の工事長に少し相談してみて、

ダメそうなら人事にノート持って行くって

パターンにしよう。

手順をミスったら敵が増えるからな。

最後にな、

これが1番シンドイ提案なんやけどな、

いま強制寝袋生活70日超えやろ。

90日我慢しよ。あと2週間くらい。

鬼の提案やけどなw」

◯◯
「・・・それは鬼だねw」

僕、
「そうやなw
まさかここで延長を同期から促されるとは思わんよな。
でもな確実にやっつけようと思ったらやっぱり

90日は必要だと思うのよ。

インパクトが変わるし、

90日やったら言葉が変えられる。

【強制寝袋生活3ヶ月】【蹴られ続けた90日】みたいに、

インパクト強い言い回しが増える。

これが【強制寝袋生活2ヶ月と16日】やとなんか

違うやろ?

全然いいんだけどなんかね、

2ヶ月と16日?って一瞬なるし、

当然76日もヤバいんだけど、インパクトが違う。

だから、ふふふバカめって気持ちであと2週。

いや、これはあくまで提案だからねw」

こいつヤバいって空気が若干

こっちにも向いてきてるw

あと周りは労基とかよく言うけど、

あそこは普段から被害妄想のヤバいやつらが、

駆け込みすぎてるみたいで、

職員は疲れて冷めてしまってるのよ。

なので労基に駆け込むなら誰か信用できる人を

ひとり連れて行った方がいい。

で、その人に説得されて連れて来られたって設定。

これならかなりいいと思うわ。

とにかく声のデカい悲劇のヒロインなりたがりと

復讐したがりがよく来るって職員が愚痴ってた。

ただし労基に駆け込んだら会社での敵は増えるから、

会社残るならおすすめはできんな。」

◯◯
「ごーくん凄いね!ほんとなんでそんなこと知ってるの?

いやーやれる気はしないけどなんかちょっと、

楽しくなってきたww」


「そうやろww

実はな、俺なソイツ(所長)知ってるのよ。

◯◯ちゃんと現場やる前の現場がな、同じやった。

そこは監督たくさんおったから◯◯ちゃんみたいに
 
事務所で2人やなかったからまた違うけど、

1回だけ夜にな、

俺がしてる作業が間違えてたんやったか、

覚えてないから小さいことやわ。

後ろから来て、

【何やってんの?お前はアホかよ。】って

言って去って行ったのよ。

それでカチーンて来て、

向かいのデスクにいた主任に、

【アイツ殺していいっすか?】って言ったのよw

もちらん聞こえるボリュームでw

んでそれからやなぁ、、

1度も喋りかけられてないww

◯◯
「ヤバっww

それだけ⁉︎⁉︎⁉︎」


「それだけww

一撃、笑えるやろ。怖い顔してるけどそんなもんや。

やから◯◯ちゃんもあんま悩まんで気楽にいこ。

それよりな、

どうやったら一撃で行けるか想像してみよ。

これはどうかな?

寝てるフリしてアイツが蹴って来た足を、

【くせ者‼︎】つってクナイで刺すw」

◯◯
「wwww

クナイ持ってんのwwえ、俺がww」


「そうそうwwで、

足の甲におもっきりクナイ突き立てた瞬間に、

我に返って。ああ、ああ、しょ所長でしたか、

す、すみません!、前世の癖が抜けきれずについ

とか言って欲しいww

上司は蹴るし、サービス残業100時間オーバーで、

寝袋生活なら会社も表に出されへんし、

警察沙汰にならんでいけるぞww」

◯◯
「ごーくんリアルにしようとしてるやん!w」

僕、
「してるか!ww

俺じゃない!◯◯ちゃんの話ww

それとなアイツw

チビのフリーザってあだ名あるよw」

◯◯
「チビのフリーザww」

僕、
「そうwスキンヘッドで冷めた口調で、

鼻につく感じで暴言言うからw

現場で職人さん達にも広めてたw

アイツ職人さんにも冷めた口調やから、

俺がつけたあだ名が広まる広まるww

今度アイツのデスクに、

足にクナイが刺さったフリーザの人形おいといたらどう?ww」

◯◯
「wwww」


「wwww」

懐かしいなぁ。

どんどん思い出す。

この後どうなったか。

夜も更けてきたので終わります。

はぁー長かったですね。

僕の人生100歩どころか、

200歩ぐらい譲ってもらっておりますが、

今年も楽しくアホなりに生きて参ります。

今年もよろしくお願い申し上げます!

※全部読まれた危篤な方がおりましたら、
最後の力を振り絞ってコメントを_| ̄|○ナメック星で待ってる

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