絵に軌跡を残せるか
お知らせ!
初🎉テレビで絵のお仕事!
NHKの番組にて、マンガとイラストたくさん描きました!橋本愛さんが中学生のお悩みに答えるドキュメンタリー番組です!
📺3/29 午前0:45〜放送
『セッション』
https://www.nhk.jp/p/ts/QWVVRX8M3G/
番組のHPに予告映像もありますので、ぜひチェックしてみてください!
アナログ風の絵柄
セッションでパステル風の絵を描いたことで、描き方を変えてみたいと思い始めました。描いてる感じがコピックに近い感覚があったので。
中学生の頃、お年玉で買ったコピックの36色セット。8,000円くらいしたんです。結構高い。
僕にとっては絵を描くために初めてした本格的な投資でした。それまではコピー用紙とか自由帳に鉛筆で描いいただけだったし、全部親に買ってもらったものでしたから。
漫画のカラー部分は20年くらい前だとほとんどコピックだったのではないか、と思う。(絵の具で描いてる先生もたくさんいますが)多様な色彩表現と塗り方による階調の表現は、マーカーというお手軽さと比例しない、アナログイラストの幅を敷居を下げ、裾野を広げるものだった(と思います)。
とはいえカラーマンガの最近の絵を見ていると(特に韓国)デジタルのツルツルっとした感じが主流です。
テレビアニメもセル画からデジタル化したときにやけにツルッとした質感になったし、それまでの指定色よりも鮮やかに映ったので、目に優しくない時代があった。
そのとき、なんとなく、絵の中の情報量の減少を感じたのです。(こんな言語化はしてませんが、たしかに少年心に「物足りなさ」が刻まれた)
そのせいもあってか、均一な色面の絵をマンガではあまり描きたいと思えない。なんだかつまらなく感じてしまうのです。
(作業効率はいいと思うけど。)
ヒカルの碁の画質を買った
最近セッションの仕事を通じてアナログ的絵柄のことが気になり、その最高峰であると僕が思っている小畑健先生のヒカルの碁の画集を買ってみた。メルカリで2,000円。安く手に入った。
カラーページやイラストを見ていると高揚する。かっこいい。やっぱりコピックででるムラとか絶妙なトーンとか紙の質感、にじみ、グラデーションが好きなんだよなあ。。
思い出補正入っちゃってるかな。
今の若い子が見たらこの雰囲気は古い絵の感じがするのだろうか。
デジタル大好き、フルデジタルで描いている僕が、コピックの質感が大好きで、
コピック特有のムラのようなものをiPadで再現したがっている。…というのがすこし歪んでいるのかもしれない。
でもいつでもどこでも描けるデジタルツールで、はやく、しかも豊かに描きたい、というワガママもあるのだよなあ。
デジタルでカラーをやるにしても、やはり自分たちが燃える絵を描いていたい。
なんかそういうことを考えながら夜にアスカのファンアートを描いた。
この絵がいいのかはいまいちわからない。ストロークをあえて残したり、やり切らない部分も残してみた。でもやはりまだデジタル感はある。
けど、今まで描いた絵の中では結構好きになれている。この嬉しさは、今後の自分の絵のヒントになりそうだ。
自分が描いた軌跡を絵の中に残すことを考えながら絵を作っていきたい。
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