【私的考察】商店街について
【はじめに】
中心市街地商店街の衰退は、流通革命に代表される問屋無用論。
つまり、それまで地方の卸売業(問屋)として機能していた中心市街地の商店が、その機能をしなくなったからだと思います。
また、一般的には 大規模商業施設や通販の発達などが原因とも言われています。
【『流通革命』を読む】
【町屋(まちや)】
もともと「町屋(まちや)」と云うのは「職住一体(路面の前は店舗、奥が住まい)の建物」が並んでいる"まち"を云うらしい。
職住分離が始まった段階で、まちの賑わいは、わざわざ仕掛けなくてはいけない。と云う事だね。
そもそも商店街は、人々の暮らし(賄い)を満たすために自然発生的に出来たものです。
味噌や醤油を切らした時には、ご近所の商店の木戸を叩いて買わせてもらう。
このようなご近所付き合いのある商いが生活様式の変化で変わってきた。
一番のポイントは、働く時間と生活時間にケジメをつける。
【商店街の分類】
基本的には商店街には4種類あります
1) 近隣型商店街
2) 地域型商店街
3) 広域型商店街
4) 超広域型商店街
最近の分類として
1) 近隣の住民の暮らしに対応している最寄性の高い「地域型商店街」
2) 買回り性やファッション性の高い「広域型商店街」
3) 近年地域の文化特性や資源を生かしたテーマをもって超広域からの誘客を図る「観光型商店街」
近隣型商店街(庶民の賄いを補う)が無くなり観光型商店街がマークされる。
かつて、都市部の商店街には、地域の卸機能を持った店舗があったが、流通革命(1960年代前半)以降、無くなった。
製造・卸・小売の複合型の店は、あります。
【まちを構成する要素】
※リンチ は都市のイメージを5つの構成要素で整理している。
①パス(道路、鉄道などの移動路)
②エッジ(河川、周辺緑地)
③ディストリクト(地区、 界隈)
④ノード(結節点:駅、広場、交差点)⑤ランドマーク(目印)
※アメリカの都市計画家
ケヴィンリンチ
【岩波書店ブックレビュー】
【参考資料】
地域コミュニティにおける商店街に期待される新たな役割と⽀援のあり⽅
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:12c71828-b567-4f46-81d1-9d9446794bfa
2023.09.10.