『第四の消費』を読む
『第四の消費』
三浦展(みうら あつし) 著
朝日新書 (2012.04.30)
この本を読むまでは「消費社会」を歴史的な流れの中で解析する内容かと思っていました。
本の帯に、次の記述があり、本文の中から該当のページを探し出しました。
なるほど!!
著者 三浦展(みうらあつし)氏の経歴から、奥が深いと感じ取りました。
三浦展(みうらあつし)wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B5%A6%E5%B1%95
本の帯より
人生の意味を求める消費
人間にとって最大の消費対象は、人生そのものであり、究極の消費とは人生の成就であろう。
この人生を浪費して無駄に終わらせるか?消費して疲れ果てるか?あるいは充実した時間を過ごして、満足して死ぬか?
これこそが人間にとって最大の問題である。
p.246
つまるところ、消費とは何か?
一般的には「consumer」(経)消費者と表記されますが、その意味は「使い尽くす」こと。
consume:消費する/使い尽くす
con :(接頭)「いっしょに」という意味
sume:(語根) take 取ると云う意味
consume/kənsjúːm/
[con- = com- (接頭) = wholly ]
(完全に取る) → (動) 消費する
consumption /kənsʌ́mpʃən/ (名) 摂取
consumer /kənsjúːmər/ (名) 消費者
他方、consumer と似たコトバに
consummateがある
consummate:完成する
cosummation:完成するの名詞
consummatory:自己充足的instrumental:手段的
山崎正和
自己充足としての消費
『柔らかい個人主義の誕生』1984
【ブックレビュー】
『好書好日』2018.05.29
https://book.asahi.com/article/11576540
物を中心とした消費から、人間的なサービスの消費へと変わっていく。
しかしそれは、単に お金を払うことで一方的にサービスを受け取るのではない。
消費を通じて、お互いの人間的な関係を求める。
p.204
2020.12.06.