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『さみしい夜にはペンを持て』



はじめに

主人公は蛸(たこ)
あだ名は「タコジロー」
緊張すると、顔が真っ赤に染め上がるから。 
勉強は出来ない。運動もダメ。おしゃべりだって上手くない。
だから、中学に上がってはずぅといじめられていた。
そんな、ある日 公園の片隅で「ヤドカリのおじさん」に出会った。
おじさんは、僕に「ひとりの夜を、どう過ごせば良いのか!?」教えてくれた。

『さみしい夜にはペンを持て』
古賀史健 著 絵 ならの 
ポプラ社 (2323.07.18.)

うみのなか中学校  

うみのなか中学校には、イカの子をはじめ、カニやタイ、クラゲやタツノオトシゴなどいるのに、タコは僕だけ。
どうしてタコに生まれて来たのだろうか?
小さい頃からズ〜と、そう思っていた。
ある日、うみのなか中学校の秋の体育祭の時の選手宣誓をする生徒が、うちのクラスから選ばれることになった。
投票の結果、僕が選手宣誓の代表に選ばれた。
次の日、僕は仮病を使い、初めてズル休みをした。
公園で出会ったヤドカリおじさんが「きみ、悩み事をぜんぶ口に出して喋っていたよ。」
この公園は、遊び場でもあるけど避難所でもあるのでした。
「サボっているわけではない。」
「独りを楽しんでいるのさ。」
タコジローとヤドカリおじさんの会話が続く。
ヤドカリおじさんが空を見上げながら「あれを見てごらん。」
「沢山のコトバ達が泳いでいるだろう。」
うまく自分の気持ちをコトバに出来ないタコジロー
ヤドカリおじさんが、新しい世界を開いてくれる。
こんな設定で、物語(書くと云う事)は、始まっていきます。

「思う」と「考える」

思った事をコトバにするために考える

「書く」と「話す」

その作文に嘘が混ざってない?

文章から心が離れていく理由

書こうとすると書けなくなる

自分の気持ちをスケッチする

書くものだった日記が、読むものになる日。

なるほど!!

タコジローとヤドカリおじさんの話
文章(日記)を書く時のポイントなどが会話風に書かれています。
最後に袋綴じのページから。 
もしも書くのが止まってしまったら。
① ノートを広げ「書くことがない」と書いてみる。
② 日記に宛先を付けてみる
③ 毎日書くのがつらくなった時「きょう」と書いてみる。書けない日があっても良い。

古賀史健さんのNote

2024.02.23.