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景観(風景)について考える

『まちづくりと景観』田村明 著
岩波新書 985 (2005.12.20)

【ブックレビュー】

https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b268804.html

"まち"や"むら" の景観に求められるもの
"まち"や"むら" は、人が人らしく住むためのもの。
そのためには潤いと安らぎの空間が欲しい。

▶「美しい都市景観づくりのための19原則」pp.218〜222.

▶ 美しい景観の「まち」に住む幸せ。それなら人の手で もう少し「良いまち」に出来るのではないか。p.224

次に 紹介する本は、

風景について、地理・心理・建築・造園・土木・都市計画・文学・哲学・美術史と、さまざまな分野から「風景(景観)を創る」と云う発想に基づき書かれています。

『風景学入門』中村良夫 著
中公新書 (1982.05.25)

【ブックレビュー】

http://www.chuko.co.jp/shinsho/1982/05/100650.html

「風景」とは? 理解のために。
〜読後感〜

「風景」の良し悪しは、主観的な現象であり、人間自体を深く理解する必要がある。
また、風景を見る(観る)ことは、全体の一部を捉えるのではなく、あらゆる角度(方向)から見ることが必要。と、この本を読んで思いました。
そのために、この本では、文学や絵画など風景に関わる多くの学問領域をベースにした見方が示されています。

『まちづくりと景観』田村明 著 より
岩波新書 985 (2005.12.20)

日本の景観

美しい日本の風景
明治になって、志賀重昂(しがしげたか)は『日本風景論』を書きました。
その中で、これまで文人の趣味としての歌枕などのような定型化されていた風景の美を、万人に開かれたモノにすべきだと主張しました。

時代が下がって 柳田國男になると、人間の営みとしての 生活の中にあるモノにも美しさがあることを指摘します。
生活者と文明が美をつくると主張しました。

新時代の「風景を愉しむ」
また「都市の美観」への着目が あります。

2020.01.24.