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終幕

劇団PIS★TOL再始動公演「ヨーイ、ドン」。
先日、無事に千秋楽を迎えられた。
様々な方々に心から感謝。
中野のザ・ポケットという劇場で連日多くの方々にご来場頂き、日に日に感謝が積みあがって、終わった後は寂しかった。
2日連続で夢も見た気がする。

舞台は明確に終わりがある。
団体によって違えど、比較的長い時間を稽古に費やし、劇場に入り、その空間にセットを組み、照明や音楽を合わせ、役者が立ち、世界が創られる。
そして、ご来場頂いた方々に観てもらい、世界が成立する。
その期間が終わるとその世界はあっさりと無くなり、劇場は劇場という空間に戻る。
儚いとよく言われる。

最近は配信や映像で残ったりする事も多いが、舞台上でノンストップで繰り広げられる時間はその時だけ。
毎日が初日で毎日が千秋楽。若い時先輩に良く言われた言葉。
正直、コスパも良くない。
でも、その時にあるものが大きいのかなと。改めて今回。
作家や演出の希望みたいものと劇団・座組みの希望の体現。
そしてご来場頂いた方々の娯楽として。

初日や千秋楽を迎えると
「初日おめでとうございます」「千秋楽おめでとうございます」
今回、このめでたい事をずっしりと感じました。

先日、以前お世話になった役者さんが団体を立ち上げ、その旗揚げ公演に観劇に行った。
その作品は決して明るくはないのかもしれないけど、その役者さんの希望みたいなものが存分に込められているように感じた。
旗揚げだったから色濃く出たのかもしれないが、フィクションの世界で自分を、世界を肯定して、進んでいるように感じた。

そんな作品が好きなんだなと。
「ヨーイ、ドン」も作・演出の仲村大輔氏の希望みたいものが存分にあるのかなと(勝手な個人的見解です)。

「ヨーイ、ドン」は終幕しましたが、新たなご縁や色んなものを頂きました。
様々な方々に本当にお世話になりました。
そしてご来場頂いた、皆様。
この場を借りまして。
誠にありがとうございました。

次の終幕に向かって、始動します。

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