刺青股旅
2022 4月28日〜5月14日
カリフォルニア・テキサス
「以前は嬉々として出発したものですが、身体も心も凝り固まって緊張で眠れぬ夜は少し飲みすぎてしまうのです」
さて3月のサンフランシスコ訪問から1ヶ月。
再びサンフランシスコに降り立ち
まずは仕事をしながらサクラメントの刺青イベントに備えた1週間。
毎日お昼から夜8時ぐらいまで働きました。
スタッフも皆いい人達で楽しいです。
実はこのお店の歴代のお弟子さんを知っている私はもうかなりおじいさんなんだな。
夕食はハリスHarrisで
サンフランシスコ バンネス通りにあるステーキレストランのHarrisは最高です。
写真の通り熟成させた
各種国産(アメリカ)高級和牛やA5の日本和牛のステーキとすごい数のワイン
ジャズバンドの生演奏
毎晩と言っていいほど結構な頻度で通いました。
贅沢をさせていただきました。
観光客の少ないファンシーなお店です
ダイアモンドクラブタトゥーパーラー
Diamond club tattoo parlor
故ビル・サーモンさんと奥さんの順子さんの長い歴史を持つお店です。
何と言っていいのか有名すぎて彫師で知らない人がいないくらい有名なお店です。
そんな場所で働ける事を誇りに思います。
ロケーションはvan ness 2500だったかな？
とてもいい場所にあります。
サンフランシスコに滞在期間中は毎度ご自宅に泊まらせていただいています。
朝食に卵と焼き鮭、納豆、海苔、温かいご飯と味噌汁。ありがたいです。
というかいつも本当にありがとうございます。
有名なアーティストから贈られた沢山の絵が飾ってあります
Sacramento
サクラメント
ロサンジェルス、サンフランシスコ、サンタモニカ、サンノゼ。カリフォルニアはいろいろ行っていますが
サクラメントは初めてでした。SFから北東に車で2時間くらい。キャピタルシティと言われるのは州都だからです。
凄く田舎な感じがしました。
お店も早く閉まるし、夜は寒かったですね。
今回のコンベンションでは色々な懐かしい顔ぶれに会えました。JojoAckerman, Dr.Lakra, Chris Brand, ESPI, DORYU-san, TEIDE, Chuy Quintana, まだまだ沢山の友人達と会えました。Big chuyもいたなー。
あ、ステイトオブグレースの彫ともさんも久しぶりでした。ニューヨークのレジーニョRG、彫ももさんにゆうしくん、Yoni、kiki platus, etc
どんどん思い出します。
楽しい時間を過ごせました。
「ちなみにミキ・バレットの次の2023コンベンションはドイツのフランクフルトだそうです。
来年の春だとか。
本人に聞いたから確かだと思います。
この情報は非常にレアなのです。」*2022 5月 現在
テキサス フォートワース
Texas Fort Worth
サクラメントのコンベンションが終了して
サンフランシスコ組とさようなら。
みなさん大変お世話になりました。
友人のマットバンキュラが新たな旅の友になります。彼とは10数年前にニューヨーク・Lower East Sideのインビジブルタトゥーで知り合い
今はトロイデニングとテキサスフォートワースに移住しています。
今回は彼の誘いで旅行延長(5日間)してフォートワースに行きます。
カリフォルニアからすると時計が2時間早く進む時差です。夕方の7時前に飛行機に3時間乗って到着が真夜中の12:00です。友人宅に着いたら取り敢えず寝ます。
幸い枕が変わっても気にしません。
最悪ビールがあれば全てグッドです(^^)
Randy Adams Tattoo
ここも老舗のお店です。70年代に活躍した大御所のランディーアダムスさんのショップです。
こんな歴史あるお店で働けて光栄です。
岐阜の彫秀先生と懇意にしているそうです
なるほど彫秀先生のいつもウェスタンな装いに合点がいきました。勿論、日劇ウェスタンカーニバル世代なのもその理由の一つとは思いますが。
また「パンテラ」のメンバーの刺青もすべてランディーさんが彫ったそうですよ。
長くて広い真っ直ぐな道路際にお店があります。アメリカ国旗と海賊旗がはためくお店は
さながら砂漠の中のオアシスです。
うーん、カッコいい。
頭の中ではライ・クーダの「パリテキサス」がBGM。
ここでは3人のお客さんに彫りました。
エクストラでコラボレーション。
マットがデザインとラインワーク
私が手彫りでぼかし。
お客さんの名前はガンナーw
gunner
銃を携帯してました。
多分世界中に自分を待っているお客さんは百人ぐらいいそう😅
全ての予定をこなし、予定通りに帰国日前日はオフにしてPCR検査。
ここから地獄がはじまったのでした。
COVID-19 positive！
自主隔離から帰国までの遠い道のり
咳が出ていたのはわかっていたのですが症状はそれだけでまさかコロナに罹っているとは思いもしませんでした。
基礎疾患の王様みたいな私が重篤化しなかったのはワクチンを否定も肯定もせずただ言われるがままに3回接種していたのが幸いだったのかもしれません。一つ目の病院でポジティブ。
念のためもう一つの病院でPCRを受けてもポジティブ。もう友人マットの家にはいることができないと考え、その場で空港の近くのホテルを1週間確保。
すぐに送ってもらい自主隔離を開始しました。
飛行機はキャンセルだなぁ✈️
隔離生活
幸い稼いだ現金もあるし、持病の薬もあり、またカードも2枚持参していたので経済的な不安はありませんでした。
アメリカは陽性が判明しても国が関わってきたりはしません。全ては自己責任です。さすが自由の国。
ですから私も陽性が判明したからと言って強制隔離などなく、自分で宿泊先を見つけて自分で食料を確保して自分でどのくらい隔離するのか決めて
陰性になるまで待つという感じです。
人によっては症状がなければそのまま生活するようなこともあるようです。
ホテルはウィンゲイトバイウィンダム三つ星
一泊11000円ほどでした。(ツインルーム)
朝飯がついてこの値段は良心的です。
ロケーションはフォートワース空港のターミナルAのすぐ近く。周りにはセブンイレブンとデニーズ。
それ以外は下写真のように何もなし
毎日ただただ朝ごはんを食べて
セブンに食料と酒を買いに行ってスクワットをして寝る。ネトフリで映画を見て寝る。
テレビをザッピングしてお菓子を食べる。
お酒を買ってきて昼から呑む。そして寝る。
いい加減飽きても絵を描く気力もなくダラダラと生活する中で友人マットにひとつだけ頼んでいた2回分のセルフPCR検査キットを届けて貰いました。同時に兵站と言える和食。
有り難かったです。
届いたのが4日目。
その日にテストすると終わりかけの陽性
ホテル予約残り3日
毎日湯船に入り汗をかくほど運動して水を沢山飲み
何度も歯を磨いてウガイをして神に祈るような気持ちでチェックアウト前夜に最後のテスト。
よし！ネガティブ！
明日はチェックアウトして空港の本気のPCRテストで陰性が出れば飛行機に乗れます。
実はJALさんのご厚意!
コロナ禍での特別措置として航空券を一度だけ変更無料(どんなチケット種別でも)という事を聞かされていました。
ただし陰性証明書の写真を撮って送ってから新しいフライトを決めてくれるという段取り。
いずれにしろ空港でのテスト結果のドキュメントが必要でした。
いよいよホテルをチェックアウトして空港でのテスト
結果は陰性！💪
早速JALにドキュメントの写真を撮って送った後は航空券を待つだけという宙ぶらりんの立場に。
今日は金曜日
JALの会社は土日休み。今日を逃せばあと月曜日まで3日はホテルを取るというプチ地獄アゲイン。
日本にいる奥さんが頑張ってくれました。
猛烈アタックしてくれて土曜日のフライトゲット。
※その後も空港でいろんなドラマがあったんですがそれはまた別の機会に。
翌日無事帰国便に搭乗することができました。
帰国
なんとか帰国できました。
今回は2週間の予定が3週間強
ほとんど1ヶ月のアメリカ出張となりました。
色々あって前半の記憶が薄まってしまうような濃い後半でしたが
書ききれないほど楽しい旅行でした。
今までにもたくさんのトラブルは経験してきましたがその思い出達に一つの新しいエピソードが加わりました。
懲りずにもう次の予定を進めています。
歳をとっていく事でおそらくは旅の回数は減り、代わりに疲労度は増える事になると思います。
まだ自由に動けるうちに少しでも多くの場所に行き続けたいなぁと思う次第です。
PCR検査 往路 一回
復路 四回
合計 五回＊25000円=125,000円
航空券 260,000円
ホテル代 サクラメント60,000円
テキサス 自主隔離用11,000円＊7日=77,000円
グランドハイアット一泊 60,000円
およそのトータル512,000円
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