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アメリカメディアの経験、映画に出演しているような気分でした

アメリカの全国紙、USA TODAYで働いていた頃の心境を振り返ると、自分が映画に出演しているような気分でした。

新聞社の編集局内は、放映中のテレビが高い位置で並んでいるものです(日本でも)。それが、ABC、CBS、NBC、CNN、FOX、ESPN、アメリカのメインとなる局の番組が同時で流されていて、これがカッコ良かった。局内に日本人など私1人しかいない綺麗なオフィスで、もちろん英語が飛び交っている。「これは現実なのか。もしかして、映画に自分が出演しているのでは」と錯覚してしまうほど、興奮したのを覚えています。

オフィスは首都ワシントン郊外のバージニア州にあり、私もポトマック川を渡った同州に住んでいました。ワシントンは高い建物がない地域(ワシントン塔のみ)なので、遠い場所まで見えます。住んでいたのはマンションの高い階でしたから、距離は2キロ以上離れているのに、ホワイトハウスがくっきりと見えました。朝起きて、窓を開ければ、ホワイトハウス。会社に行けば、映画に出演しているのかと錯覚する日々。それは、人生でもっとも幸せな時期だったかもしれません。

こういう経験をすると、英語の勉強など全く苦になりません。ただ、その後、英語の大きな仕事に携わることができていないのは無念です。


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