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切羽詰まって書く修羅場。かなり経験しました

新聞記者という仕事を長くしていますと、かなり切羽詰まった状況で、原稿を素早く仕上げなければいけない。こういう局面を、数多く経験しています。最近、書くという日常から離れていましたが、ふと、過去の切羽詰まって送稿した修羅場を思い出しました。

現在はパソコンも進化して、充電時間も長い。そういう意味では、どこでも原稿を書けるし、ネットのおかげで送稿にも苦労しません。しかし、昔は大変な思いをしました。ワープロ時代、あるスポーツの取材に行っていたんですが、会場が閉まることになって、原稿を書く場所がない。田舎の夜でしたから、カフェのような店を探して、そこで書くというわけにはいかない。結局、薄明かりの公園のベンチで原稿を書くことになったんです。

充電器を持ち歩くような習慣はなかった時代で、ワープロが充電で使えるのは最大で2時間。原稿を書いている最中に画面の光が薄くなっていくので、字が見えない。さらに、締め切り時間が目前。なんとか書き上げて、数百メートル先の駅前の公衆電話まで猛ダッシュ、そこから回線をつないでようやく原稿を送ったんですが、そのまま道路に倒れ込みました。今の時代、こんなこと考えられないですが。

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