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模擬授業74「地球の周の長さ(5)」

模擬授業

2006年10月28日(土)。あさひ例会での模擬授業。


説明1 地球の1周を、古代のギリシャ人は、次のように推定しました。
発問1 正しい、と思うものを、一つ選びます。
「① 7万㎞だという人?」「周りを見るのですよ」
「② 4万8千㎞」
「③ 4万㎞」挙手で確認。
指示1 実際に計算して確かめます。みんなで読みます。「あるとき」、さん、はい。
「あるとき、井戸の底に太陽が映っていた」
生徒の中(左側)へ入っていく。
発問2 このとき、太陽の光の向きは、A、B、Cのどれですか。
指名「Bです」「Bだね」
指示2 同じ時刻、井戸から785㎞離れた地点。続きを読みます。
指名「地面に対して垂直に棒を立てた」
発問3 太陽の光が、棒に、あたります。地面には棒の何が写りますか。
前へ戻っていく。指名「影です」
説明2 この三角形より、太陽の光、と棒との角度は、7.2°であることがわかりました。
発問4 中学2年生の復習です。平行線の何が等しいのですか。
生徒の中(右側)へ入っていく。指名「錯角です」
発問5 太陽の光は平行です。角χは、何度ですか。
指名「7.2°です」
発問6 円の1周は、何度ですか。
「360°です」
指示3 7.2°を何倍すると、360°になりますか。□を求める式を書きなさい。
「何÷何ですか」指名「360÷7.2です」
「計算します。できた人はできましたと言います」
「書けた人は、答えを言います。いくつですか。はい」「50です」
発問7 井戸から棒まで785㎞です。地球の1周を求めます。785を何倍するのですか。
指名。「50倍です」
「計算します。できた人は見せにきます」「先着5名とします」
板書「785×50=39250」「できた人は丸」
説明3 このように、エラトステネスは、地球の1周を、求めました。
説明4 次の授業では、地球、月、太陽について、次のことを求めます。
「授業を終わります」
<参考文献>
『ビックバン宇宙論(上)(下)』、サイモン・シン著、新潮社
『世界でもっとも美しい10の科学実験』、ロバート・P・クリース著、日経BP社
『数学大好きにする“オモシロ数学史”の授業30―話材+授業展開例+ワークで創る』、上垣 渉著、明治図書
『モノグラフ数学史』、矢野健太郎著、科学新興新社

検討


1.スーと流れた。
2.もう終わり、という感じがした。
3.どこかひとつ考えさせる部分があるとよい。

分析


1.スーと流れすぎた。
2.授業ならば、「785を何倍するのですか」はなくてよい。785を50倍すると地球の1周になると、生徒に気づかせた。
3.模擬授業であっても、考えさせる知的な部分を入れる。

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