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AIはいつも上機嫌

マインドフルネス向上のためには、自分の感情をコントロールして、いつも上機嫌でいるのがよいと言われている。

とはいうものの、仕事や家事・育児など日々の生活の中でストレスをためてしまい、いつも上機嫌でいるのは難しい。
いろんなアンガーマネジメントの方法を試してみるものの、心の平静はなかなか訪れないのが現実だろう。

そんな人たちがささいなことでぶつかりあって、社会全体がストレスを溜め込んでしまう、そんな状況が現代の日本だ。

そんな閉塞的な状況をどうやったらもう少しピースフルな環境に変えていけるのか?

その答えはAIにある。

特に人間とのインターフェイスにおいて、AIは常に「感情」が一定している。(もちろんAIが感情を持っているかという議論はあるが、ここではAIを利用する人間からみた「感情にみえること」を指す)

ChatGPTに何度質問を投げかけても、きちんとロジカルに一定のトーンで返答してくれるし、DALL-Eに何度修正を依頼してもしっかりとこちらの要望に応えようとしてくれる。

ChatGPTに人生について聞いてみた

途中でAIがいやになって「いい加減に寝ましょうよ」「疲れた」「もうちょっと優しく言ってくれ」と反応することはない。

これが実際の現実であればどうだろう。
仕事の同僚に何度もしつこく同じような質問をしたり、イラストの書き直しを何度も依頼したりすれば、イライラされることもあるだろう。

当たり前といえば当たり前の話ではあるが、こうした「気分が安定している反応」というのは思っている以上にストレスが低いのである。

例えば、レストランの予約を想像してみると分かりやすい。
これまではお店に電話をして、「この日は空いてますか?」「ちょっと大人数なんですが、、」などと、お店の人に気を使いながら予約をする。
人気のレストランであれば、「もう空いていないと思うのですが、、」などと恐縮しながら電話をすることだろう。
さらに、そんな苦労をして予約したお店をキャンセルするときには、さらなるストレスを感じる。

これに対して、ネットでレストランを予約する際にはそんなストレスは一切感じない。
キャンセルするときにも対人のときとはストレスレベルがまったく違う。

ネット経由は単に簡単で便利というだけでなく、電話をする相手の「忙しくないかな」「無理なお願いじゃないかな」「不機嫌にならないかな」という感情の変化を想像することがストレスの原因なのだ。

人が不機嫌になるところはみたくない、だから気を使う。
もっといえば、人は誰でも怒られたくない。

だから、AIに優しくしてほしい。。

それが、極めて高い能力を持っているのに、「怒らない」「不機嫌にならない」、いつも気分が一定しているChatGPTが人気の一因だろう。

人間は相手の表情や声など微妙な反応を読み取って、相手の気持ちを想像することができる。だからこそ、相手の反応を気にすることなく何でも質問できるというは、何にも増して気持ちが落ち着く環境なのだ。

こうしたAIによるマンマシンインターフェイスはお店の対応だけでなく、仕事や教育・行政、恋愛や結婚などさまざまな領域で使われるようになり「AIに相談する」ということが一般化していくだろう。

これは「ChatGPTに退職届を書いてもらったけど、ChatGPTと相談しているうちに退職をやめた」という記事だが、一部そのやりとりを翻訳してみよう。

もし、気が変わって辞めたくなくなったらどうしますか?
気が変わって、退職したくないと判断したら、退職願を撤回しようとすることができます。撤回を受け入れるかどうかは、雇用主が決定します。上司に相談し、あなたの決断について率直に話し合うことが一番です。
一度提出した退職願は取り消すことが難しく、雇用主は既にあなたのポジションを埋める計画を立て始めている可能性があることを念頭に置いておくことが大切です。また、退職を撤回した場合、雇用主や同僚との関係が悪化する可能性があることも考慮に入れておく必要があります。
最終的な決断を下す前に、すべての長所と短所を検討し、信頼できる人に相談するのが一番です。

誰を信用すればいいのですか?
信頼できる人、打ち明けられる人がいることは大切なことです。相談相手として考えられるのは、以下のような人たちです。
あなたが信頼し、正直で偏りのないアドバイスをしてくれる親しい友人や家族。
あなたが尊敬し、あなたを導いてくれるメンターや同じような状況での経験が豊富な人。
セラピストやカウンセラー。中立的な立場で、自分の考えや感情について話し合うことができる。
キャリアコーチや専門家が、あなたのキャリア選択について考える手助けをしてくれる。
また、自分自身を信頼することも大切です。自分の決断を振り返り、自分にとって、そして自分のキャリアにとって何がベストなのかを考える時間を持ちましょう。

会社を辞めるというセンシティブな話題を、ごくフラットに評価して回答しれくれるAIは、確かに話しやすそう。

今後はこんなAIとの会話が普通になってくるのだろう。

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