AIでアテンションエコノミーはこう変わる
これまで、人々の注目を集めるには、まず「フォロワーを増やす」ということが大事だと言われてきた。
「SNSで100万人フォロワーがいる」ということは、それだけアテンションを集められるということと直結していた。
しかし、ソーシャルメディアは大きな転換点を迎えている。
それは、プラットフォーム上での人々のつながり方の変化だ。
ソーシャルグラフでフォローしたりフォローされたりする時代は終わり、ソーシャルメディアはレコメンデーションによるつながりへと移行している。
一番分かりやすいのはTikTokだ。
これまでのSNSのようにフォロー数によってViewが変わるのではなく、コンテンツ自体の魅力やその時のトレンドなどによってView数が変わっていく。
その日アカウントを開設したフォロワー数0のユーザーも、アルゴリズムが他のユーザーに数百や数千のViewを容易に獲得することができるのだ。
Facebook、Instagram、Twitterなどのプラットフォーマーは、この変化に対応し、自分のフォローしている情報だけでなく、アルゴリズムによる個人の好みや興味に基づいたコンテンツを提供するようになってきた。
この変化は、機械学習とAIの進歩によって、よりパーソナライズされカスタマイズされたユーザー体験が可能になったことが背景にある。
ソーシャルグラフからレコメンデーションによるつながりへと移行したことで、新しいコンテンツや関連するコンテンツをより効率的に発見できるようになった。ユーザーは、より簡単にコンテンツを見つけ、同じ考えを持つ人々とつながることができるようになり、より合理的で楽しいソーシャルメディア体験ができる。
こうした新しい体験により、インフルエンサーとのコラボレーションも新たなステージに入ってきた。
これからは、インフルエンサーとコンテンツがどういうアルゴリズムでアテンションを最大化できるのか、そんなことを考えることが必要だろう。
ソーシャルメディアにおけるソーシャルコネクションの進化は、時代の変化とテクノロジーの進歩を反映したものだ。
よりパーソナライズされた人とのつながりは、人々の行動や意識に大きな影響を与える。
ソーシャルメディアは今後も進化を続け、世界との関わり方をどのように形成していくのか、AIの進化とともに見守っていきたい。
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