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IT未経験の新人エンジニアがツラい状況を打破する方法

プログラミングスクールCodeCampの代表をしている堀内です。

新人研修シーズンですね(でしたね)。
CodeCampでは企業のエンジニア向け新人研修を行っております。

私たちがお手伝いしている各企業さまの研修も絶賛実施中です。
そんな新人研修を受けている/受け終わった、新人エンジニアの皆さんに向けて伝えたいことが、本記事の主題です。

”IT未経験”は技術習得で苦戦する人いますよね問題

昨今、新人エンジニアはいわゆる”ポテンシャル採用”が増えています。
文系だったり、プログラミング経験があまりない人(本記事ではIT未経験と呼びます)が、多くIT企業の門戸を叩いています。
そして現場に出るために、限られた研修期間の中でプログラミングを学び、壁にぶつかり、研修についていけなくなり、ツラい状況を迎えていると。
「自分はエンジニアに向いてないんじゃないか...」と、これからのキャリアに不安を覚えているかもしれません。

私はめちゃくちゃ苦戦しました

私は文系で、IT未経験でフューチャーアーキテクトというIT企業に入社し、3ヶ月間がっつりプログラミング主体の新人研修を経験しました。
全然ダメでしたね。あるアルゴリズムのコーディングテストは3/120点でした。
ツラかったですね。同じIT未経験の同期で楽しそうにやってるやつがいて、エンジニア向いてないのかなと思いましたね。

そんな過去の自分にアドバイスするとしたら...

という体で、ツラい状況を打破する方法をお伝えします。
過去の自分がこのアドバイスを実践していたら、もっと活躍していた気がします笑
自分と同じような人の参考になれたらと思い、公開しています。

また、CodeCampのエンジニア講師の皆さんに『お悩み相談室』と第して同じようなテーマで質問をぶつけていて、手前味噌ですがとても良かったので引用しながら伝えていきます。こちらも合わせてご覧ください。

1.「わからない!」はオープンにしよう

昔の自分はテストが3点でも「問題ないです。自分で挽回できます」「理解しました」と、苦労していない事を取り繕ってました。プライド高い系だったんです。

コレはよくないですね。だいたいこういう人はプログラミングを習得するのも苦労するよな、と今は思います。

「わからない!」はオープンにしたほうが良いです。

・このコードの意味が理解できない
・研修の内容が全体的に腹落ちしていない
・何がわからないのかわからない

こういうのは周囲に伝えて、教えてもらうなり積極的にサポートを得ましょう。そういう新人の方が多くのサポートが得られて、より早く苦労が解消できます。

逆にわかってる風を取り繕うのは止めた方が良いです。その姿勢は現場に出てからも苦労を誘発し、成長を阻害します。
実際に業務に入ると研修以上にわからないことの連続で、周りの先輩に教わったり調べながら業務を行っていきます。その中でわかってる風を装ったり、ひとりで解決できるという姿勢を見せ過ぎると、周りのサポートや配慮が減ります。
弱みを見せるのが苦手だったり、プライドが高いと自覚がある方は特に意識して行動した方が良いですね。

私の経験則でもオープンな新人の方が圧倒的に成長スピードが早いです。
また、先輩からしたら可愛げもあります。勇気を出してオープンにしてみてください。

仮に「わからない!」とオープンにしても職場でサポートが得られなかったら、外部の人やサービスに頼るのもアリです。
(新人が声をあげてもサポートが得られない職場はそもそもイケてないので、環境を変えた方が良いとも思います)

2.苦しさを抜けるには、まだ量が足りない

研修が始まってプログラミング学習にかけた時間はどれぐらいでしょうか?およそ100時間前後、多いと200時間ぐらいでしょうか。私も思い返すと研修終了時点で100時間ぐらいでした。

CodeCampの受講生を見ていると、以下の様な傾向が見て取れます。

・100時間程度の学習時間のタイミングで、多くの人が「わからない・苦しい」と感じている
・200-300時間程度かけると、多くの人が「腹落ちした・成長実感が得られた・プログラミングが楽しい」と感じている

なので、苦しさを抜けるためにはもう少し量を追ってみましょう。
具体的にはあと100時間程度かけてみると、苦しさを超えた成長実感が得られるはずです。

上記の『お悩み相談室』で松本講師も以下の様にアドバイスしています。

私の経験上、プログラミングができない、楽しくないと嘆く人の多くは、圧倒的に書く量が足りていません。プログラミングはスポーツと同じで、繰り返し練習こそが上達への近道です。もちろん、考え方のコツや定石はあります。スポーツで言えば、正しいフォームですね。
厳しいことを言いますが、定石となるプログラミングを完全に覚えるくらいには書いてほしいなと思います。ある程度パターンを覚えてくると、「あ、これはこのパターンだな」とすぐに分かるようになります。すると、プログラミングが楽しくなってきます。

3.作りたいものを作ってみよう

研修は与えられた教材やテーマでプログラミングし、Webアプリを作ったりする事が多いので、作るものに対する自分の意思やモチベーションは持ちづらいと思います。

目的と意思は学習を継続する上で重要です。
なので、自分が本当に作りたいと思えるものを作ってみましょう。

・自分のちょっとした作業の手間などの課題を解消するもの
・周りを楽しませられそうなもの

簡単なWebアプリで良いと思います。インターネットに公開するところまで調べたり周りに聞きながらやってみましょう。
(きっと周囲のエンジニアの先輩は応援してくれるでしょう)
自分で1から要件に沿ったものを作る過程が一番の学習になります。

どんなアプリ作るか思いつかなければ、◯◯ジェネレーター、◯◯メーカーはおすすめです。比較的簡単に作れて、以下の様にアイデア次第で多くの人に使われたり、バズったりします。

『お悩み相談室』では「プログラミングが楽しくないと感じている人は、まず何をするべきですか?」という質問に対して、松木講師が以下の様にアドバイスしています。

1人で作ったという成功体験
 ・小さくてもいいから、自分一人で目的にあったもの、要件通りのものを完成させること
 ・誰の力も借りず、すべて自分一人で完成させること
 ・自分のできることに自信を持つこと
 ・自分が作成してる物が間違いないと自信を持つこと
 ・確かめられること
の5つです。その為には知識や情報も必要ですが、キー入力などのような、基礎力、少なくともその言語で使う言葉(スペル)は熟読する必要があります。

さいごに

IT未経験の新人の皆さんに向けて書きました。

仮に新人研修が終了した時点で理解が乏しく、ツラかったとしても、今の時点で「エンジニア向いてない」と判断するのは早計だと思います。
その少し先に、成長実感を得られたり、プログラミング楽しいと感じる瞬間が訪れるはずです。

1年目がある意味一番ツラいので(技術も業務も覚える事が多すぎる)、これを乗り越えたら2年目以降は余裕です笑
楽しみながら頑張ってください!!

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