見出し画像

今から準備!今年のおせちの戦い方

―――――――――――――――――――――
今すぐ実戦で業績アップに繋げる!
飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ
vol.120 2022/0912
―――――――――――――――――――――

なぜ中小企業や個人店で安さにこだわるんですか?

ある異業種から飲食へ参入される企業の方から
上記の質問をされて改めて考えました。

もちろん色んな要因はありますが、
「集客が楽だから」という要素が
大きかったんだろうなと思っています。

・激安なお店
・ボリュームが凄いお店

わかりやすい集客フックになります。

今までは中小企業でもそれが成り立ちました。
大手は食材(F)の部分に優位性あれども、
人件費(L)の部分は整備する必要があります。

そのため、売上の絶対値を高めないと低価格を
維持させるのが難しいので中箱以上の業態でした。

中小企業や個人店では食材(F)が普通でも、
人件費(L)に無茶があったので成り立ってきた。

このような要素も大きかったと言えます。
ただこれが成り立たなくなってきました。

人件費(L)で無理をしてもそれ以上の
仕入価格の高騰及びその継続。

また中小企業でも労務環境の改善は必須な中、
今までのようなFLで成り立たなくなってきた。

このような背景が現状であり、
そしてこれが続きます。

一定期間時間が経てば物事が好転するなんて
あり得ないのが今の変化です。

別でこのような質問を他の企業さんから頂きました。

どうすれば採用が増えますか?

Indeedを見たところ採用条件が
圧倒的に他社に負けている状況でした。

想いがあればなんとかなる!

これは全てが成長している時だけです。
業界が逆風で同時に労働者人口が減っていく今後、
それでは応募数を増やす事はできません。

採用での商品力はやっぱり条件です。
これがピッカピカな上で想いを乗せられるかです。

ちなみにこちらの企業さんも値上げに
凄く引っかかりを感じていらっしゃったのですが、

・粗利が減る
・人件費にお金をかけられない
・人手不足のままで営業が続く
・お客様満足度が下がる

このパターンに陥るのだけは
絶対に避けなければいけません。

つまり。

安さでビジネスモデルが成り立つ時代ではなくなる。
その前提で事業を組み直せるかという戦いなのが今です。

高くても集客できる業態を作り、
そしてそれを継続させていく。

そこを愚直にやり続けたいところです。


【今日のコンテンツ一覧】
1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
2.今知っておくべきニュース・トレンド
3.頂いた経営相談・質問に解説!
―――――――――――――――――――――

1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
<今から準備!今年のおせちの戦い方>

おせち商戦。
本当に年々早まってますよね。

もう既に百貨店では始まっていますし、
テレビ含めたメディアでも特集も。

■なぜおせち商戦は加熱するのか?

おせちの市場規模はどの程度か。
何気に600億円もの規模があります。

たった1日で600億円と、
寿司宅配が1年間で同程度になりますので、
大きな爆発力があるのがわかりますね。

しかも高額商品なので生産性が高いんですよね。

特に昨今ではOEMやPBが主流になりました。
というより、徹底して手作りでやると
労務環境が半端ないものになるという側面も。

大体、12月28日から通常営業を終えて、
ほぼ徹夜で31日まで作り続ける。
手作り中心自体ではこのようなお店が中心でした。

それが上述の通り、OEMやPBが中心。
製造への負担が減った分、
売る為のプロモーション合戦が加速しています。

■おせちの販売スケジュールは?

確実に売り切るのであれば、
下記の流れがないと厳しいと思ってください。

10月末:目標対比15〜20%
11月末:目標対比50〜60%

おせちは「複数注文」がない商材です。
つまり、胃袋を奪われたら終わりという事。

これもあって、どんどん前倒しが進みます。
言葉が悪いですが、「早割」などを使って、
如何に囲い込むか?みたいな状況になっています。

だからこそ。

12月から販売を開始しよう!みたいな状況だと、
毎年完売して圧倒的にファンが多いみたいな
特殊要因がない限り販売件数が減っていきます。

どれだけ遅くとも10月1日には
ちゃんと売れる状況には持っていきましょう。

■おせちの平均的なリピート率は?

コロナ禍においておせちは追い風でした。
海外に行かないのでシンプルに
商圏内人口が増えた事を感じています。

但し。

売れたから人気!と捉えると大失敗します。

一つ失敗事例を。

おせちで4,000万円程売られるご支援先。

毎年12月10日くらいには売り切れるため、
高いラインナップを準備しました。

製造キャパの問題で件数は増やせないため、
単価を上げて売上を上げる!という戦略でした。

初年度は効果テキメン!
通常の商品の1.5倍の商品を作り、
それが完売したので売上は伸びました。

しかししかし・・・

翌年かなり苦戦しました。
なんとか完売しましたがそれは12月30日。
在庫余るのでは!?と危ないところでした。

これを分析すると明らかな理由がありました。
それが「商品別リピート率」です。

ここから先は

5,477字

¥ 230

よろしければサポートお願いします!全国のフード企業さんの経営相談に対して使わせて頂きます!