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宮古島の飲食店に学ぶ観光地の戦い方

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飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ
vol.157 2023/0515
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先週はあるメディアの取材がありました。
そこで様々なテーマが挙がるわけですが、
分類すると三つが大きなテーマでした。

<何でこんなに飲食は撤退多いの?系>

そもそも計画から破綻しているケースが大半です。
BS・PL・CFがある中で飲食の良い点は、
PLがピカピカだと何とかなっちゃう部分です。

そもそもCCCが他の産業よりも良いので、
PLさえ良ければCFも自ずと良くなる魅力があります。

そのためPLの設定が大切なのですが、

・そもそも出店時に計画がない
・売上予測がお花畑で作っている
・一部の異常値を参考に作っている

など、そもそも計画から破綻しているんですよね。
戦略がミスれば、戦術をどう頑張ったって無理!
そこで頑張る従業員さんが可哀想なんですよね。

もちろんその通り行かないのが商売ですが、
それでも精度が高いPLは組み立てるべきです。

<何でブーム業態は振り返されるの?系>

そもそも市場規模が小さいにも関わらず、
急にゲタを穿かされてブームになり
想定以上の来店客数が得られる。

このゲタを無くされた瞬間に
全てが苦しくなるという。

ただイノベーター理論で見ると、
面白い視点があります。

・イノベーター層
ブームなんて考えなく昔からやり続けてきた
異常値を出すような方々。

この層はブームが去っても
定着したお客様がいるので強いです。

・アーリーマジョリティー
ブームと短期収益の最大化を狙って
一気呵成に収益を上げていく集まりです。

直営やFC本部など様々ですが、
撤退してもちゃんと儲かっていました!
というケースも多いのが特徴です。

・レイトマジョリティー
ここが辛い!
儲かっているという噂を聞いて、
なけなしの退職金をはたいてFC加盟・・

などなど。全く儲からないのがこの層で、
最終的には結構泥沼化しています。

ここは冷静に見て欲しいなって思います。

<あの件どう思う?系>

・串カツ田中のファミリー特化
・スープストックの炎上の話

話題になりやすいテーマですよね。
ただ「誰に価値を出すの?」ってのがそもそも大切。

ここがミッションと繋がっているならば、
ブラさないのが大切です。

誰からも好かれるなんてないからこそ、
自分達の「軸」は大切にしたいですね!


【今日のコンテンツ一覧】
1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
2.今知っておくべきニュース・トレンド
3.頂いた経営相談・質問に解説!
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1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
<宮古島の飲食店に学ぶ観光地の戦い方>

先週の木曜日から日曜日まで宮古島に行ってきました。

有難い事にご支援先から繁盛店の数字や
裏側などを教えてもらうことができ、
有意義な時間となりました。

需要があるエリアにおいての戦い方として
感じたことがあるのでまとめました。

興味があるところ、参考になりそうなところなど、
活かして頂けますと幸いです!

■宮古島の観光の状況

2018年度:1,143,031人(過去最高)
2019年度:1,061,323人
2020年度:359,592人
2021年度:435,262人
2022年度:736,990人

4月〜3月が年度計算になりますので、
2023年だけで見るとかなり回復です。

2018年度の過去最高の更新も
遅かれ早かれ実現しそうな流れです。

■物件は獲得できなの?

そんなに伸びるなら出店したい!となりますが、
物件取得の難易度はかなり高いみたいですね。

沖縄本島のご支援先も、
宮古島の物件を狙っておられましたが、
賃貸物件はほぼほぼ出ないようです。

では地価は?と思いますが、
ここもかなり高騰していますね。

今年の1月で、
住宅地平均地価:36,785円/m2(前年比:6.65%増)
商業地平均地価:22,367円/m2(前年比:3.04%増)

観光客数の増加や、新空港の開港などは
地価を押し上げる要因になっているみたいですね。

1374市町村の中でも28位という
変動率の高さです。

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