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働く場所がコミュニティになる強さ

日曜日はご支援先開催の3年ぶりのイベントに参加しました。このイベントから個人的に学ぶ事が非常に多く、久々にnoteにまとめました。

コロナ禍で生じた教育の分断

想定よりもずるずる長かったコロナ禍。どれだけアルバイトさん教育を頑張ってきた企業でも多くが雇用維持が難しく、ここで一度教育の分断が生じたと思います。

そこからの需要も読みづらく、安定的な雇用のハードルも高い状況が続きましたね。

実際に飲食従事者も、
コロナ禍前→約450万人
現状→約370万人

このように約20%が離れてしまい戻らなくなりました。

省人化と共に希薄化する関係性

更に足元で続くのが省人化。

個人的に省人化の流れは大賛成なのですが、それには前提があります。それは「人だからこその価値をどこに設けるか?」です。

全てが省人化するならば食材調達力とオペレーション力の強い大手に中小企業は勝つのは難しくなります。

しかし省人化しようと色々なツールを導入し、結局全てが中途半端。しかも人ならではの価値を失う店舗が多い状況です。

人に注力した店作り

今回イベントしたご支援先も省人化ツールは様々な業態があるので導入されています。

しかし「ここで徹底的にお客様と対話する」という仕組み化の部分や、「人だからこその価値は感謝力と気遣い力」としてのあり方教育を徹底されています。

今ではここが本当に強みになられています。昨年の12月には過去最高月商を達成されたのですが、全国規模の覆面調査でも満足度はNO1。

事実それが土台となるリピート売上の底上げになり、同時にGoogleレビューなどへの反映からアクセス数・来店率共に増加から新規売上の増加と良いサイクルになられています。

働く場が人生のコミュニティへ

ではなぜ、ここまで人に注力した店づくりをコロナ禍で教育の分断が起きたにも関わらず実践できているのでしょうか。

もちろん様々な研修制度はありますし、そこへの投資も同業他社よりも多い状況です。

しかしそれ以上にシンプルに「仲が良い」のです。そして仲が良いからこそ「助け合い」の精神の根づき方が半端なく凄いです。

「風土」という土台があり、その上に「仕組み」としての研修が活きてきます。つまり、仲が良いという風土をコロナ禍でも作り続けられた事。このやりきり力が大きな差別化になられました。

先日のミーティングでも驚いたのですが、
①最初は経営層数名で食事
②それを知った複数店舗の社員が参加
③それを知った複数店舗のアルバイトが参加

結果的に10名以上の食事会へ。今時こんな事ないですよね。この関係性あり、普通にアルバイトさんが経営者さんへLINEで人生相談も。中々できることじゃありません。

まとめ

働く場所が人生を豊かにする大切なコミュニティになっている。だからこそ自己成長もしたいし、他の人が困っていればそれをサポートしたい。

それが結果的に「他者への想像力」を育む要因になりおもてなし力が高まり、業績アップに繋がる。

サービス業としては本当に理想的な流れだなと改めて感じました。

さらっと書きましたが、コロナ禍でこのような関係性を作るのは並大抵の事ではなく、トップ自ら実践し「風土」となった事が一番のポイントです。

しかしここにこそ、中小企業の勝ち筋があるなとも約200名のイベントに来賓で参加させて頂きしみじみ思った次第です。

今や10年以上のご支援ですが、サポートしつつ学ぶ事も多く感謝感謝です。

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堀部太一/外食・フードデリバリーコンサルタント
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