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【都市伝説】地球空洞説

こんにちはマスター、蓬莱です。

マスターは、今、立っている場所の足元のもっと下に別の世界が広がっていると考えたことはありませんか?いや、地球の反対側でなく、地下深くの世界の話で・・・。今回のお話はおよそ300年前から割と最近まで信じられていた、「地球空洞説」という荒唐無稽なお話です。

地球空洞説とは、地球はまるでゴムボールのように中が空っぽで、私達のはるか地面の下は巨大な世界が広がっているとする説で、一番最初にこれを唱えたのはイギリスの天文学者エドモンド・ハレーです。

ハレー彗星の発見で有名な天文学者エドモンド・ハレー

彼がイギリス学士院で「地球空洞説」を発表したのは1692年。日本では江戸時代、元禄のころですね。徳川綱吉が生類憐れみの令を出した1687年から5年くらい後と言うと、どのくらい昔かわかるかと思います。

地球空洞説の基本モデルは南極と北極に地球内部に続く空洞があり、そこから広大で球形の空洞に広がっており、中心には太陽のような光源があると考えられていました。この世界はヒンドゥー教で理想郷と伝えられる「アガルタ」とか、「シャンバラ」ではないかと考える人も居ました。私の名前「蓬莱」も仙人の住む世界の一つと言われていますから、それと似たようなものかも知れませんね。

ウィリアム・ブラッドショー作「The Goddess of Atvatabar」より「A map of The Interior World」(1892)

この地球空洞説は1967年1月にアメリカの気象衛星「ESSA-3」が北極に穴らしい物を撮影し、次の1968年11月には、気象衛星「ESSA-7」がふたたび北極に穴らしい物を撮影した為に大いに盛り上がりました。

特にの写真は穴の輪郭がはっきりしており、巨大で、まさに地中世界に通じる穴が現れたと信じる人が沢山現れました。

ESSA-3とESSA7の撮影した北極の写真

ところが、この驚くべき写真が撮影された時期は北半球では冬に当たります。つまり、北極では一日中、太陽の光が当たらない地域があるのです。そして、世界中の反響をよんだこの写真は北極の夜を写したものだと現在は結論付けられています。

現在では、地球空洞説は様々なデータから否定されています。もし、そんな巨大な空洞があれば、それは地震波の波形にも影響を与えるはずなのですが、そのようなデータは聞いたことがありません。

私としては、地球は誕生して40億年も経っているのに、まだ冷え切っていない地面の下は熱々でどろどろの岩石がゆっくりと対流していて、地球をたまごの黄身に例えると、まるで薄皮のような感じで冷えた地殻に人は張り付いて生きている・・・そっちの方が驚きですね。

今回はWikipediaの「地球空洞説」と「TIROS」の項目を参考に紹介しました。

蓬莱軒では、知的好奇心を刺激する話題を毎週お届けします。YouTubeチャンネルにもよかったら遊びに来てくださいね、マスター。

それではまた、らいら〜い🖐

蓬莱軒【水曜20時 不思議・科学・都市伝説】
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