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【凶悪事件】ノースハリウッド銀行強盗事件

こんにちはマスター、蓬莱です。

今回は、1977年に起こった、アメリカ合衆国で実際にあった最大級の銃撃戦のお話です。その事件の名は「ノースハリウッド銀行強盗事件」。

二人組の銀行強盗とロス市警によって起こった事件ですが、犯人たちが想定以上に重武装しており、銃撃戦は44分間に渡って行われ、その際に使用された銃弾の数はおよそ2千発、最終的にSWATまで駆けつけて、テレビ局も駆けつけて、全米にその模様が生中継されたそうです。

そんな激しい銃撃戦でしたが、死亡者は犯人の2名のみ。しかも、1名は自殺でした。使用された銃弾の数の割に失われた命は少なかったのです。ただし、負傷者は民間人8名、警察官12名で、その後、全米の警察官の武装の強化を進めるきっかけになりました。

市街地における、アメリカ最大の銃撃戦「ノースハリウッド銀行強盗事件」は1997年の2月28日に、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス市のノースハリウッドにて発生しました。

犯人はラリー・ユージン・フィリップス・ジュニアと、エミール・デクバル・マタサレヌ。

彼らは通っていたスポーツジムで意気投合し、やがて銀行強盗のチームを組みます。ラリーは父親が詐欺や強盗などの経験が豊富だったために、ラリーに詐欺や強盗の手口やコツ、銃火器の扱い方、その性能や警察官の癖などを教えていたそうです。

ラリー・ユージン・フィリップス・ジュニア(左)と、エミール・デクバル・マタサレヌ(右)

ラリーとエミールのコンビは、銀行強盗を行う前に綿密に現場の下見を行い、また、銀行からの通報で警官が現場に到着するのに8分以上かかることを知っていました。そのために襲撃から現金を奪って逃亡するのに8分以内で済ませるシミュレートを何度も行い、銀行襲撃の際には腕時計に8分後に鳴るアラームを仕掛け、入店直後に天井に威嚇射撃、すぐに金庫のドアを銃で制圧し、職員に札束をバッグに詰めさせて現場から逃げ出す方法で、この事件の前に2回の銀行強盗を成功させています。

そして、2月28日にバンク・オブ・アメリカ・ノースハリウッド店に強盗目的で正面玄関から入り、打ち合わせ通りに現金を奪い、銀行を出ようとしました。今回も8分以内で犯行を終えて逃亡用の車に向かったのです。

1997年2月28日、バンク・オブ・アメリカ・ノースハリウッド店の監視カメラ映像

ところが、外には8分ほど到着にかかるハズの警官隊が全ての出入り口で待ち構えており、50名以上の警察官に銀行は囲まれていました。

実はラリーとエミールの二人が武器を持って、銀行に入るところをパトロール中の警察官が目撃しており、入店直後にその警官が通報していたのです。そして、重武装した二人と警官隊によって銃撃戦が始まりました。

しかし、二人はケプラー繊維を使った防弾チョッキを自分たちで強化した防弾着で全身を、腕や脚まで、しっかりと覆っており、当時のロス市警の銃では有効なダメージを与えることが出来なかった為に、銃撃戦は長引きました。そして、彼らの武装はAK-47の中国製コピー銃56式自動歩槍、ドイツのマシンガンのヘッケラー・アンド・コッホ・ケヴェーア・ドライ、アメリカ製のマシンガンM16自動小銃ブッシュマスター、そしてベレッタ92FSで、マシンガンにはドラムマガジンがついており、警官が犯人に1発撃ち込めば、10発撃ち返すという有りさまでした。

そのために、警官隊は近くの銃砲店からライフルなどを調達して応戦せねばならず、SWATも応援にかけつけ、結果、2千発ほどの銃弾が使われる事件になったのです。

実は奪った札束には特殊インクが使われており、使用したらそれが手がかりになる仕掛けがしてあり、その事に気づいた犯人は札束を放棄、逃走車にたどり着いたエミール・マタサレヌは車で逃走、ラリー・フィリップは徒歩で逃げねばならず、途中で防弾チョッキの隙間を銃弾が貫通したため、逃亡をあきらめたラリーはアゴ下に銃口を当てて引き金を引き自殺しました。

逃走に使用された車

また、車で逃亡したエミールは車体が被弾して動かなくなったために、車を捨て、通りかかったトラックを銃で脅して奪いましたが、運転手が途中でエンジンが止まる防犯スイッチ「キルスイッチ」を入れていた為にトラックごと立ち往生、そのまま再び警官隊と銃撃戦になり、防弾されてない足を撃たれて出血多量で失血死して事件は終わったのです。

この事件の後、こういった事件が再発した場合に、従来の警官の装備では太刀打ち出来ないことがわかり、警官にパトロールライフルが運用できるように法整備が行われ、アメリカ合衆国で警官の武装が強化されることになったのです。

なお、この事件はニコラス・ケイジが主演する映画になり、「44ミニッツ」というタイトルで日本でも上映され、DVDでも発売されているようですよ。また、事件の最中のテレビ放送の模様は今もユーチューブなどの動画サイトに上がっているそうです。

今回はウィキペディアの「ノースハリウッド銀行強盗事件」などの項目からお話しました。

蓬莱軒では、知的好奇心を刺激する話題を毎週動画でお届けしていますので、YouTubeチャンネルにもよかったら遊びに来てくださいねマスター。

それではまた、らいら〜い🖐

蓬莱軒【水曜20時 不思議・科学・都市伝説】
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