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雑談は気持ちや感情の棚卸し

「よかったら今度雑談しませんか?」
最近、こうして意図的に時間を作るぐらい雑談って大事な時間と感じるようになってきたんです。

前までは雑談って『間を埋めるもの』とか『適当に話すこと』とか、究極は『時間の無駄』って思うこともあったんですけど、今は違って、気持ちとか感情の棚卸し作業みたいな感覚。"必要な雑談"。そう思うようになったのはコーチングというものを学ぶようになってからなんです。

僕自身コーチングに出会ったのは1年半ぐらい前で、とある縁でプロコーチという肩書きを持つ人を紹介されて話すことになったのがキッカケで。『コーチングってすごいよ』と言って紹介されたけど、当時はコーチングって言葉も知らなければ、「気づきと行動が生まれるために会話をするんだよ」って説明されて頭には特大の"?"が。なんならちょっとスピリチュアルなものなのか!?と、一瞬レストランでたまに見る怪しい勧誘みたいなやつを思い出した。

布団とかツボとか売りつけられたらどうしようと思いつつ、2万円までなら…覚悟を決めてコーチングの体験を受けてみることに。その時に僕が話したのは「ネガティブに考えてしまいます」ってテーマで、コーチからはすぐに「これからどうなりたいですか?」って質問が。うーん…腕組みしながら僕は「ネガティブをやめたい」と返した。

コ「ネガティブをやめるとどうなりますか?」
僕「生きやすくなりそう」
コ「今は生きやすくないんですか?」
僕「いや…そんなことはないけど、ポジティブになれたらもっと…」
コ「では、最近ポジティブに考えたこと教えてください」
僕「あぁ…あれをこう(具体的なエピソード)…」
コ「ポジティブじゃないですか」
僕「…確かに。ポジティブな面もありましたね」
コ「なにか気づいたことはありますか?」
僕「自分をネガティブだと思い込んでるだけかも…ポジティブに考えてることもあるし…ん?どっちもあるってどういうこと…?」
コ「…」
僕「いま思えば、ネガティブもポジティブも結果の話かもと思いました。悪く考えたからネガティブ。良く考えたからポジティブ。」
コ「…」
僕「ってことは『ネガティブだから』ってのは思い込みであって、理由ではないかもと」
コ「…」
僕「"ネガティブだからこう考える"ではなくて、そのネガティブに考えてしまった結果の要素がなんなのかを把握できれば、その考え方が解消・対策ができるかも。どうしたら不安とか心配がなくなるのか…って」
コ「解消・対策ができるかもしれないってことに気づけてよかったですね」
僕「コーチのおかげです、ありがとうございます」
コ「僕は吉本さんの話を聞いてただけですよ。なんなら後半は吉本さんずっと1人でしゃべってましたよ(笑)」

ってな感じで、まんまと気づきを得てしまいました。もちろん布団もツボも水素水の話も出ることはなく解散。今まで34年間ずっと自分をネガティブ人間だと思い込んで、幾度となく落ち込んできたのに。

もしかしたらネガティブを盾にしてたのかなとも思った。ネガティブだからできない。じゃなくて、不安・心配・恐い・面倒くさいからネガティブな考えにしてたのかもって。無意識のうちに。
ネガティブは性格の芯にあって、絶対に変わらないものと思ってたけど、ほんの数分でその考え方を手放すことができたのは、スッゲー衝撃。

コーチングというスキルのおかげでもあるけど、気持ちを言葉にすることで目の前の机に言葉を並べることができる。それを自分で眺める(客観視する)だけでも気づくことはできる。友達や家族との雑談でも十分。だから、自分の気持ちがわからなくなったら、とにかく話を聞いてもらうのがいいと思うようになりました。なんでもない話でスッキリすることも山ほどある。雑談めちゃ大事。

そう思うようになってから、たまにふと、20代中盤の悩んでも誰にも話すことができず、毎晩お酒に逃げてた頃の自分の話を聞いてあげたいなと思うことがある。




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▲まいにちを楽に生きるための漫画『モヤモヤがちょっとスッキリするヒント』

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