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小学校1年生は個人プレー

前回「学校を休んでもいい」ということについて、書いた続きです。
娘はピカピカの小学1年生。
期待いっぱいで入学したものの、運動会の練習にて腹痛を感じるように。

学校を休んではいけない、という呪縛から抜け出せない人へ。
この記事を読んで、どうか休んでほしい。

5月早々に小学校と保育園のギャップに苦しんだ娘ですが、
結局欠席したのは、たった一日です。
解決に至るまでを書きます。


1、スクールカウンセリングを受けたこと

けれど6年間続く小学校生活のまだ2か月目。
何らかの対策が必要であると考え、
すぐに教育相談(スクールカウンセリング)の予約をとりました。

スクールカウンセラーさんがしてくれたことは、
日中、娘が学級で過ごす様子を観察、
その上での面談でした。

面談では、娘を同席させました。
カウンセラーさんは、保護者のみで相談することが多いようで、
同席しても良いのですか?と念押しされました。
けれど、娘自身が乗り越えなくてはならない問題だと思ったので、
3者面談の形をとりました。

2、娘が受けた助言

「ともだちが しかられているのをみると かなしい」
という娘に対し、カウンセラーさんの助言は
「気にしないで」

「えっ」と驚く私と娘に対して、カウンセラーさんは
「あなたは叱られることあるの?」と続けます。
「ううん。あんまりない。」
「じゃあ、気にしないで」

「あのね、いっぱい言われる子はすぐに直すかな?直さないよね。
いっぱい言われないと直さないから、いっぱい言われないといけないの。
一回で聞く子には、先生も一回しか言わないと思うよ。
あなたには言ってないんだから、他人のことは気にしないでいいの。」

娘はちょっと分かったような、分からないような顔で
「はい」と答えました。

3、母が受けた助言

「お母さん、娘さんが学校で嫌なことがあった時、どう言ってますか?」
とカウンセラーさんに聞かれ、
「えっと、最近は前に並ぶ子がいつも遅れて、叱れていて、
それがかわいそうだ、と言うので、
その友達に声を掛けてあげたら?と言ってました」と答えました。

カウンセラーさんの返事は
「子どもに学級経営をさせないでください」

「娘さんは、早くプリントや板書が終わると、
その後ずっと周りをキョロキョロしていますよ。
みんなが遅れていないか、気になって、ずっと不安そうにしています。
友達の世話は先生に任せておけばいいんです」

「お母さん、家で仕事しないでください」

私は、衝撃のあまり、何も言えませんでした。
そうなのです。
その頃の私は現役の幼稚園教諭。
友達同士声を掛け合い、助け合える学級をつくることが仕事です。
まさか娘にさせたことが、娘を苦しめていたとは・・・。
思いもしなかったことに反省しかありませんでした。

「自分のことだけ頑張って、周りのことはほっとけばいいんだね」
とピカピカの春がちょっとくすんだ気になりながら帰りました。

それから娘の愚痴を聞いても「そうなんだ」「それはいやだね」
としか言わないと心に決めました。

4、その後

それからは、スクールカウンセラーさんが担任の先生にも
内容は分からないけれど、娘の傾向について助言してくれたようで、
無事にお世話役からは解放されました。

その後も、女子特有のいざこざはあり、
時に感情を爆発させたり、反抗期もあったりしながら
なんとか6年間通い続け卒業しました。

6年間を支えてくれたものについては、また書こうと思いますが、
この時の鈍感力にも通じる考え方を教わったことは、
特に私にとって良かったと思います。

ちなみに、長男の時もスクールカウンセラーさんに相談しましたが、
印象は全く違ってがっかりしたので、人によるとしか言えません。


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