友だちが生命保険の営業マンになったらしく…
ある日突然こんなLINEが来た
「久しぶり!ご飯行かん?」
2年前に退職した会社の同僚からだった。友だちがほとんどいない僕はいきなりの連絡に嬉しいと思う反面、何の用件なのか不安もあったがその日の夜にファミレスで会うことになった。
約束のお店につくと仕立ての良いスーツを来た友だちがいた。この時点で彼が何の仕事をしているのかは知らない。
数分ほど他愛もない会話をしたあとに彼はこう言ってきた。
「実は最近生命保険の会社に転職したんだ」
2年ぶりの唐突な連絡
生命保険会社に転職
なるほど…保険の勧誘がしたかったわけか。連絡が来た時に感じていた不安が的中したわけだ。正直少し悲しい。そんな気持ちをおしころして僕は言った。
「そうなの?保険は大変そうだね」
それから彼はたくさん話をしてくれたが要約するとこうだ。
・ヘッドハントされたのがきっかけ
・迷っていたが上司になる人に感銘を受けて転職を決めた
・まだ転職したばかりで営業トークを練習しているから練習相手になってほしい
どうやら保険の勧誘を僕にするつもりではないらしく、練習した保険の営業トークを聞いてみてほしいとのことだった。
あまり乗り気ではなかったが、友だちだし練習相手として話を聞くだけなら良いかと思いOKと返事をした。
今日はもう遅いから、また今度にしよう!
そう言われてお店を出ることになった。駐車場で別れようとした時に彼はある紙を渡してきた。
次の時までにこれを埋めといてほしい!
渡された紙を見ると、そこには…
「次回、怒涛の営業トーク、これって練習?」
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