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”フルーツ”を堪能するコーヒー

「フルーツバスケット」と名付けられたブラジルのコーヒー。

カップの中にフルーツが何種類も入っているかと思う、わくわくするコーヒーです。

「コーヒーは苦いもの」と、これまで多くの人に思われてきましたが、実はコーヒーは、甘味が美味しい飲み物です。
コーヒーの苦味の大部分は、豆そのものの持つ味よりも焙煎による焦げ味。
少しでも焦げ味が出ると、後味が甘味よりも焦げの印象になりがちになります。
「焦がさない焙煎」で苦みを除いてみたら、長い余韻を楽しめる、コーヒーのフルーティーさを甘く楽しめるコーヒーになりました。

フルーツバスケットは、甘味の余韻が良く、いろいろなフレーバーを伴っているので、とても甘く感じられるコーヒーです。
カップの姿をしたバスケットの中には、桃、レーズン、バナナ、びわ、プルーン、ナッツ、、、などなど。。
ほっとしたい時に、このフルーツ感は良い相棒になりそうです。

〈Brew Log〉
豆:Brazil Zaroca Fruits Basket Natural
抽出:Tea strainer(浸漬式)
抽出温度:96℃
カップ:Avensi Senti

このフルーツの盛り合わせのような美味しさは、
きまぐれなコーヒー収穫時期の気候に左右されない生産方法として期待されている「スタティックボックス」という箱型の乾燥機を使い、
・発酵や乾燥を細かにコントロールする
・時間をかけてゆっくりと仕上げる
ことで得られています。

そして、当店の焙煎で、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から樽内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味を引き出しています。

味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(樽内)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。

当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。


Brazil Zaroca Fruits Basket
〈地域〉ブラジル ミナスジェライス州トレスポンタス ザロカ農園
〈品種〉ムンドノーボ
〈標高〉1,180m
〈精製方法〉ナチュラル
〈テイスティングノート〉
桃、レーズン、バナナ、びわ、プルーン、ナッツ など



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