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物価高の影響 ?  (バナナ争奪戦)

私の朝食は、いつもトースト、バナナを食べている。
1週間分のバナナをスーパーで購入している。
こんな生活がこの1.2年のルーティーンになっている。

いつも行くスーパーでは、土曜日にバナナの安売りをやっている。
売り出しでもなく、もちろんチラシにも載っているものでもない。
常連のひそかな目玉になっているのだ。

ところが、この1.2月、開店前、20名弱位のご老人、生きのいい4.5十代のご婦人が並びだしたのである。
目的は、「バナナ」だったのである。

このバナナはスーパーの厚意によるものであると思う。
箱売りで4箱ほどしか用意されていない。

その数少ないバナナを目的に並んでいるのである。
私自身も今年から70歳となり無職となり、年金のみの生活となった。
初老人の一人だ。
先日私自身の当たり前の生活が打ち砕かれてしまった。

私はこれまで、物の購入、食事等で並んだことはなかった。
並ぶことが嫌いなのである。
先日も並ばなくとも購入できるだろうと並んでいる人たちに対して
「よく並んでいるな。バナナ位で。」冷たい視線を向けながら
車の中で開店を待っていた。

開店と同時に、並んでいた人の集団が小走りに走って行った。
私は車を降りるとゆっくりとスーパーの入り口をくぐった。
「間違いない。」
その集団は、4箱しかないバナナを取出し、バナナをとって品定めをし
二房ずつかごに入れ、レジに向かっていた。

そのコーナーに行くと、箱は散乱、バナナは売り切れていた。
「なんと云うことだろう。」

驚きとともにゲットできなかった悔しさを味わった。

この1年物価は、10円20円の値が上がりではない。
1.5倍以上の値上がりとなっている。

この物価高の時代、「人としての矜持を失って欲しくない」ものだ。

バナナの箱が物語っている。店員が箱から取り出すのではのではない。
買い物客が箱から取出し、そのまま片付けないまま去っているのである。

情けないの一言に尽きる。世の中はこのままでいいのだろうか。



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