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隙あらば自分語り

本当は良くない意味で使われる「隙あらば自分語り」
私は好きなんですけどね、聞くのも語るのも。
飲みに行って酒が回ると既婚者の馴れ初めを一人残らず聞いて回る厄介な女と定評があるのはこの私ですこんにちはこんばんは或いはおはようございます。

さて、こんなタイトルつけたくらいなので、自分語りをするんですけど。
お笑いと自分との距離についてね。
実はこれだけ沼に首までつかったのは、そんなに前のことじゃない。
姉とライブに行ったのが転機という話はnoteで以前したけれど、今回もう少し掘り下げて語っておこうと思っている。

元々お笑いは好きで、やっぱり最初にハマったのはダウンタウンで、東京進出してきたあたりが私の最初のお笑いきっかけ。歳バレそやな~笑
もちろんその頃はまだまだ人生ひよっこだったけど。
おとなになってからはとにかく時間とお金が無かった。テレビすら見る暇もなかったし、そもそもテレビがネタ番組をやることがめっきり減ってしまった。
とにかく働き詰めに働いて、いい歳と言われる年代になって、
ちょっと余裕ができた時にネット番組を観ていて心に刺さった話があった。

名前出してもいいのかな、私は声優の安元洋貴さんが好きで、
声ももちろん好きなんだけど、博識をベースとしたトークがすごく好きで
番組とかラジオとかをよく視聴していた。
その中で彼が40代に入った時に
「僕、終活してるんです。遺影を撮ったりとかっていう具体的な終活じゃなくて、死ぬ時に『ああ、あれやっとけばよかったな』と後悔するようなことを、小さなことでいいから潰しておこうと。
だから、まず手始めとして金髪にしました。おそらくもう何年か経ったら金髪が似合わなくなる。その前に一回やっておこうと。その後は長髪。」
と、細かい言葉尻は忘れてしまったが、内容としてはこんな感じのことを言ってた。
私はそれを聞いて、ああ、そうか、そうだよな、死ぬ時に後悔したくないよな。と強く思って。

で、私も金髪にした笑。単純かw

金髪はすぐ飽きた。というか大変だった。それでも、一回やったことで知れたことがたくさんあって、有意義ではあったんだけど。
そこから数年は、これもnoteにちらっと書いたけど、会社を立ち上げてそれこそ心身ともに擦り切れた状態だったので、終活は二の次になっていた。
去年やっと一息つけるようになり、姉と何となくライブに行ったのも「終活感覚」だった。一回生でお笑い観たいよね、位の感覚だった。
ライブはめっちゃくちゃ面白かった。たまらなく楽しかった。
それが去年の7月。そしてこっからが本題。いつもいつも本題まで長えなオイ。

8月に、うちのスタッフが亡くなった。
急だった。
朝出勤して、客先に車で回って、戻ってきたと思ったら車内で亡くなっていた。
心不全だそうだ。うちの車は全車GPSとドラレコが付いてるから、それからすると、戻ってきて駐車場に車を停めて、20分くらい後にはもう亡くなってたらしい。
警察も来て大変だった。事故、事件、オーバードーズ、そして過労死。全部の疑いを消すのに色々対応しなくてはいけなかった。
すべての疑いが晴れたところで、やっと病死と判断された。
彼は、60代で、持病も特になかった。酒も煙草もやらない人だった。出勤して客先に向かう前、ストレッチとかしてるくらいいつも通りだった。

彼が亡くなったことは、純粋に悲しかった。
前職から引き継いで割と長く一緒に仕事をしてきたスタッフだったので、かなりショックを受けた。
でも、それとは別に私にショックを与えたものがあった。
それは、

『人っていきなり死ぬんだ』

という事実。
もちろん、彼の事例はレアかも知れない。でも、事実として1時間前まで普通に元気だった人が死ぬこともあるという現場を見てしまった。

人はいきなり死ぬ
明日元気に生きている保証はない


この事実を、ナイフのように喉元に突きつけられている感覚を覚えた。

「仕事を疎かにする気?」
「また今度ね」
「もうそんなことにのめり込む歳じゃないでしょ」
「今更始めてもねえ・・・」


今まで私の両手足に繋がっていたこの自制という名の鎖が、音を立てて千切れた気がした。

私は明日死ぬかも知れない。誰にも分からない。
死ぬことはいい。もうしょうがない。
でも、後悔して死にたくない!!!

そんな人生観の転換を迎え、私はエンリョなくお笑いにのめり込んでるというわけなのだ。
ただ、それをSNSなどで語ったり公表したりしたのは、また別の勇気。
これは終活には含まれていないけれど。
でもそれはそれでヨシ。
C’est la vie !
これが人生よね。

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